144話 魔法使い、キャバ嬢になる1
ーー家具が壊れていた!
剣士
あれ、何かリビングの家具が壊れてるんだが
魔法使い
そんなことより剣士さん、私キャバ嬢になりたいです
剣士
いや無理だろ
魔法使い
何でですか!
剣士
だってお前普通に客ぶっ飛ばしそうだもん
魔法使い
そんなことありませんよ! 埋めたり沈めたりするだけですよ!
剣士
殺ること全部やってる奴の最後の工程じゃねえか
魔法使い
今、音速で体験入店の応募してきたんでこれから行ってきます
剣士
家具ぶっ壊れてたのお前が音速で動いたからかよ!
魔法使い
剣士さんも遊びに来てくださいね!
剣士
じゃあお小遣いくれ
魔法使い
このヒモ!!!!!
ーーキャバクラの店内!
剣士
こんな店くるの初めてだな。さて、魔法使いは……お、あっちで接客してる
客
あれ、君ニューフェイスかい?
魔法使い
そうなんです。新しい顔です
剣士
ニューフェイスのこと新しい顔って言うな。アンパン●ンみたいだろ
客
ふーん、ま、そんな平凡な容姿じゃあ長く続かないだろうねえ
魔法使い
そうですか。あ、タバコ吸いますか?
客
吸わない
魔法使い
こちらライターになります
ーー丸太くらい太い火柱が上がった!
客
あっちちゃいいいいいいいいいいいいい!!!!
魔法使い
お、お客さん、店内で騒ぐのは止めて下さい(あせあせ
客
(あせあせ、じゃねえよ!!!!! 焼き殺す気か!!!!!
魔法使い
ふふっ、ちょっとだけですよ?
客
こういう文脈で使う言葉じゃねえよそれ!!
ちょっと殺す気だったんじゃねえか!
魔法使い
ご、ごめんなさい、その、何と言ったらいいか、命あるだけありがたいと思え
客
何だとこら!! こっちは客だぞ!
魔法使い
それが何ですか、私の彼氏はヒモですよ
客
張り合えねえだろそのカード!!
とにかく! この件はオーナーに報告させてもらう! おい! オーナーを呼べ!
魔法使い
わしがオーナーじゃ
客
嘘つけえ!!
おわり
今日からストックが無くなるまで週三投稿します