135話 魔法使いの父、襲来
剣士
さて、今日も飯食いに行くか
???
うおおおおお!! おらあ!
ーー剣士は見知らぬおっさんにビンタされた!
剣士
痛!! 何すんだよ!
???
それはこっちの台詞だあ! 貴様人の娘をたぶらかしおってからに!!!
剣士
え? 誰のこと?
魔法使い
あ、お父さん
剣士
お父さん!?
魔法使いの父
お前だな! うちの娘の金で毎日豪遊してるバカヒモ男は!
剣士
いや人聞きが悪いですよ。僕は毎日魔法使いからお小遣いをもらって飯屋でご飯食べたり、新しい装備を揃えたりしてるだけです
魔法使いの父
何が「人聞き悪いですよ」だ!!! ワシの言った通りじゃないか!
剣士
でもお父さん聞いて下さい、俺は別に魔法使いのことが好きじゃないんですよ
魔法使いの父
ファー――!!!!!
ーー魔法使いの父は自分の頬をビンタした!
剣士
なにその自傷行為
魔法使いの父
お前!!! 娘のこと好きでもない癖に!!! 貢がせるだけ貢がせて!!! その金で豪遊だと!! 極悪ホストか貴様!!!!
剣士
違いますよ。僕は半ばこの家に軟禁されてるんです。本当は僕だって出て行きたいんです
魔法使いの父
なに被害者ぶってんだこいつ?!
ならば出ていけ! 二度と帰って来るなあ!
魔法使い
勝手に決めないでください
ーー魔法使いは父親をビンタした!
魔法使いの父
ヴぁああ!
ーー父親の首が30回くらい回った!
剣士
いやえぐいえぐいえぐい! ドリルで回されてるネジくらい回ってる!
魔法使い
この人は私のペットみたいなもんです。だから最後まで責任を持って飼う必要があるじゃないですか
剣士
おい誰がペットだ
魔法使いの父
いいや許さん! さっさと自立しろヒモ男!
引っ越ーし! 引っ越ーし! さっさと引っ越せ! しばくぞ!
剣士
今の若者分からんだろそのネタ。分かったよ、引っ越すよ
魔法使いの父
よし!
剣士
おい魔法使い、引っ越し代貸してくれ
魔法使いの父
骨までヒモだこいつ!!!
おわり