132話 女騎士は正しい事をしたい
女騎士
私は騎士として正しい事をしたい!
剣士
例えば?
女騎士
紙屑をちゃんと燃えるゴミに捨てたい!
剣士
ささやかだなあ
女騎士
もし紙屑を埋め立てゴミに捨ててる奴がいたら! そいつを埋め立てる!
剣士
いや事件だろそれは。何その原始的な宗教みてえな倫理観
女騎士
あと信号は必ず両手を上げて渡る!
剣士
降伏してんのか
女騎士
両足も上げる!
剣士
どうやって動いてるんだその体勢!
女騎士
転がるんだ
剣士
バカじゃねえか!
普通に歩くより全然見えづらいし体傷まみれになるわ!
女騎士
どうだ? くっころポイントがたまって来ただろう?
剣士
いらねえよ!
女騎士
それから毎日くっころ神に必ず祈る!
剣士
急に宗教色強くなった
女騎士
ぴんぽーん、剣士くんいますかー?
剣士
そして唐突に勧誘始まった! あと何で自分でぴんぽーんていうんだよ隣に居るだろ!
女騎士
剣士くん、私と一緒にくっころ祭りに来ない?
剣士
行かない行かない
女騎士
楽しいよ? みんなで火を囲んで、笑いながらイカの皮をはぐんだよ?
剣士
何だそのイカれた儀式は!!
女騎士
イカだけに?
剣士
うるせえよ!
女騎士
あと手足を上げた状態で転がる遊びもやるんだけど
剣士
横断する時のアレじゃねえか! あれ宗教的な行為だったのかよ!
女騎士
最下位の人は埋め立てられます
剣士
デスゲームじゃねえか!
女騎士
っていうテンションで普段からいようと思うんだが
剣士
やめろ!
おわり