102話 魔法使いの落ち込むとき
魔法使い
はあ、私はいま落ち込んでいるところです……
剣士
そんな中学英語の直訳みたいな落ち込み方するやついる?
魔法使い
剣士さんは落ち込むこと無さそうで良いですね
剣士
うるせえな。でも、お前が落ち込むってのも結構意外だぞ
魔法使い
私はたった今殺意を覚えたところです
剣士
いや殺意湧くの早すぎだろ!
魔法使い
私だって落ち込むことくらいありますよ。例えば剣士さんのエサ代がかさむときとか
剣士
誰がエサだおい
魔法使い
剣士さんがすし屋でシャリの上に乗ってたときとか
剣士
何そのギャグなのかサイコなのか分からん状況
全然記憶に無いんだが
魔法使い
剣士さんのお尻にワサビを塗ったら叫ぶくらい喜んでたときとか
剣士
いやどう考えても苦しんでるんだろ! 苦悶の叫びだぞそれは!
魔法使い
その剣士さんに笛を渡すとアメリカ国歌を吹き始めたときとか
剣士
俺どういうフロンティアスピリッツだったのその時!?
魔法使い
ちなみに両鼻貫通させて吹いてました
剣士
貫通!?
魔法使い
そこで各国首脳会談が始まったときとか
剣士
何でおれの笛で各国のトップ集まって来るんだよ! ヘビかよ!
魔法使い
そこで世界大戦をすることで話がまとまったときとか
剣士
決裂してんだよ!! 戦になるってことは交渉決裂してるの!!! とんでもねえやばい事態になってるじゃねえか何でだよ!
魔法使い
剣士さんのお尻が不快だったからです
剣士
俺のケツで世界がやばい!!
魔法使い
そこで剣士さんがセクシースクワットを始めた時とか
剣士
何やってるんだ俺!!!
聞いてる場合じゃないけどセクシースクワットって何!?
魔法使い
まあそんなこんなで各国の首脳は怒りを収めて帰っていったわけです
剣士
セクシースクワット強え!
魔法使い
今からセクシースクワット実践しますね
剣士
え、お、お前が?
魔法使い
いや各国首脳が
剣士
各国首脳いるの?!!
おわり