表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/205

97話 女騎士のお姉ちゃんの家の怪奇現象

女騎士

実は最近、姉の家で夜な夜な「くっころ、くっころ」という声が聞こえてくるらしいんだ



剣士

お前のせいじゃねえか



女騎士

いや私と姉は別の場所に住んでるから違うぞ



剣士

うーん、じゃあ行って確かめてみるか



ーー女騎士の姉の家



女騎士

姉上! 姉上! 姉の上!!!



剣士

どこなんだよ姉の上って



女騎士

姉の上のポンパレモール!

テンションどうかしたのか?



剣士

あまりのテンションの高さに自意識が乖離してるじゃねえか



ーー女騎士の姉が出てきた!



女騎士の姉

……ああ、ロザリー(女騎士の本名)じゃない。それとそっちの人は密漁者?



剣士

第一印象失礼すぎるだろ



女騎士

姉上、こいつは以前話していたヒモだ



剣士

人の紹介にヒモってワードを使うな




女騎士の姉

どおりでヒモヒモしいと思ったわ



剣士

ヒモヒモしいって何なんだよ



ーー部屋の中



女騎士の姉

声が聞こえるのは決まって夜の10時ごろから夜の9時時ごろまでの間なの



剣士

ほぼ一日中じゃねえか



女騎士

どんな風味で聞こえてくるんだ



剣士

孤高のシェフみてえな聞き方やめろ



女騎士の姉

それは雨上がり、夕立のような……



剣士

雨あがってねえじゃねえか



女騎士の姉

とにかくくっころ、くっころと複数回聞こえてくるの



女騎士

それは気味が悪いな!



剣士

え?



女騎士の姉

お願い、今日は一緒にいて!



女騎士

任せろ姉上、私達がくっころ上手くやってやるころ!



剣士

もう発作抑えられてねえ



ーー深夜2時、剣士だけ別室で待機していた



剣士

まあ別室っていうか押入れなんですけどね。

ドラえもんか俺は



???

くっころ……くっころ……



剣士

聞こえた! おい女騎士!



ーー剣士が戸を開けると煙が充満している!



剣士

どうした! 火事か!?



女騎士

剣士、今この部屋でバーベキューやってるんだ



剣士

外でやれバカ!!!  あと今深夜二時だぞ!



女騎士

いや外でやったら火事だと思われるだろ



剣士

お前のせいでこの家が火事になりそうなんだよ!



女騎士

でも小腹が空いて



剣士

大腹を満たそうとしてるだろバーベキューは!



女騎士

でも焼いてるのは藁人形だぞ



剣士

バーベキューじゃなくて呪いの儀式じゃねえか!!

くっころ音よりお前の方が怖えよ!!



女騎士

あ、そういえばさっきくっころっていう音が聞こえたぞ!



剣士

そうだ、あの音はどこから……!



女騎士の姉

むにゃむにゃ……くっころ……くっころ……



剣士

……



女騎士

さて、くっころでも焼くか



剣士

やめろ



おわり


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ