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三桝隆一 詩集  作者: 三桝 隆一
10/12

10

[命という連鎖]


遠い街の灯


水平線を下から覗く 多重に重なる道



太陽はグルーヴにのせて 今日も

赤や 青の空の元


波打ちよせるテトラポット

甲虫や命の影


鼓動


それは 太古から浜辺へと流れていた

流木の着く先は 麻薬売買のルートの様に


north to south , west to east


ペットボトルは波の流れに

沈まない瓶


様々な顔を見せる脈略とした血


捨てられる奴隷


生き血


産まれながらにして運命は

誰しもに平等な命と死を与えながら


それぞれの苦難 窮乏 権力 階層 ごとの

妬み 僻み 嫉み を丸呑みに 吐き出し

丸呑みにしながら進む


それは ガンジス川の色


全ては管理された川の人格により

命は腐敗し


その管理を超えた天地の災がある限り

人間には等に及ばない


川が川としての人格を持つ


流れる



命と脈略とした血の呪いなのか?


命とは呪いなのか?


その答えは丸呑みにされた生と死の

平等の天秤だけが計る

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