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教育実習⑤

 夏花さんと別れて学校に向かっていると、ようやく校舎が見えた辺りで見覚えのある女性が校門の前に立って、こっちを向いているのが見えた。

“中村先生!”

 気が付いた私が足を速めたのと同じタイミングで、中村先生も私に気付いてくれて手を上げた。

 そして――「あゆさわぁー!!!」と大声で叫ぶ!

 折角夏花さんに呼ばれた時に周りに居た学生たちが、夏花さんと話をしている間に追い抜いて行ったというのに、また新しい学生たちの一団に注目を浴びてしまう。

「あゆさわって誰?」

「そこの女の人じゃないか?」

「中村先生の友達?」

「っな分けねえだろ、どうみても歳が違うだろ」

「教育実習かなぁ?」

「っま、そういところだろ」

 またまた周りの学生たちに見られて、コソコソと囁かれる。

 恥ずかしいのと、懐かしさで、私はその場から逃げ出すように中村先生目掛けて走った。

「中村先生、お世話になります!」

「良く来たな、鮎沢~♡」

「わわわ! 先生、ちょ、ちょっと何ですか!!?」

「何となくホラ、学園ドラマっぽくない?」

「っぽくないです!!」

 中村先生に抱きつかれたことで、またまた学生たちに注目される。

「それにしても、良く来たな。んっ!? しばらく見ないうちに、随分と背が伸びたんじゃないか?」

 男の人を意識して、だいぶ低い声で話し出す中村先生。

「伸びていません。高三の時のままですし」

「まあまあ、そのように硬くなるでない。さあさあ城内を案内いたそう」

「何時代ですか!? それに、母校なんですから、案内されなくてもチャンとわかります!」

 私たちを追い越して行く学生たちが振り返っては、クスリと笑って行く。

 下駄箱の前まで来ると、今度は門倉先生が出迎えに来てくれていた。

「よう、鮎沢。よくきたな!」

 ここでも、通路を通る生徒たちに注目される。

「先生、お久しぶりです」

「んっ。職員会議までまだ時間があるから、観て行くだろ、吹奏楽部の後輩達」

 私は、思いっきりの笑顔で「はい」と答えた。

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