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里沙ちゃんの結婚⑤

 今日は、来週に控えた茂山さんと里沙ちゃんの結婚式に演奏する曲のリハーサル。

 式の前の忙しい時だから、いつもの河原でコッソリ練習する予定だったのが何故か里沙ちゃんのお母さんにバレて、式場ではろくにおもてなしも出来ないからと、事前祝賀会を兼ねた催しになった。

 お店には、行進してきたメンバーの他に、山下先輩と田代先輩、それに瑞希先輩が既にお店に来ていて、総勢18人の楽団。

 さらに本番の結婚式場には中学時代の恩師である持田先生やと奥さんの麻子さん、高校時代の恩師門倉先生に中村先生のほか中学時代の同級生や高校時代の先輩や後輩も加わってくれる。

 学校の教室くらいある広い店内にあるテーブルや椅子を半分除けてあるけれど、楽器を持ったメンバーがこれだけ集まるとさすがに狭い。

 そして、その積み重ねられたテーブルや椅子でさらに狭くなった場所には、狭いところが大好きなロン、ラッキー、マリーの遊び場になっていた。

 最初にヘンデルの『水上の音楽 第2組曲 - II. アラ・ホーンパイプ』を演奏した。

 そしてパッヘルベルの『カノン』

 エルガーの『威風堂々』

 バッハの『G線上のアリア』などを演奏して、茂山さん一家と里沙ちゃん一家に喜んでもらった。

 曲に関しては、私たちがやって来たのは吹奏楽だったので、どうしても弦楽器の演奏者が少ない。

 それで住之江部長が、オーケストラ部から助っ人を連れて来ようかと提案してくれたけれど、それは遠慮した。

 すると今度は、楽譜で何とかすると言い出して俄然張り切って仕上げてくれた。

 実は今日演奏した中にも編曲したものが有って、今回は編曲する前の物を聞いてもらい、編曲後の物は当日のサプライズに取っておくことになっている。

 全ての演奏を披露して、片付けてあった机を元に戻そうとしたとき、狭いところで隠れて遊んでいた三匹が折り重なるように仲良く寝ていて、皆がコッソリ写真を撮っていた。

 机や椅子を元に戻し、飲み物とケーキの接待を受けて、ブレーメンの音楽隊は解散した。

 そして、いよいよ来週は、里沙ちゃんの結婚式。

 今まで、気軽に遊んでいた友達が、遠くに行ってしまうような気がして少し寂しかった。

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