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修学旅行④

 集合時間前に駅に着いたのにもう女子は殆ど来ていて、これから行く修学旅行先の話で盛り上がっていた。

 まだクラス順に並んでいないらしくクラスのみんなが何所に居るのか分からないで困っていると

「千春~!」と、里沙ちゃんが呼んでくれてた。

 里沙ちゃんから「里沙」と呼ぶように言われてそうしているけれど、私の中では里沙ちゃんはやっぱり里沙ちゃんなので、声に出して呼ぶとき以外は「ちゃん」付けすることにした。

「里沙~!」と、呼ばれたほうに行くと里沙ちゃんが

「あちゃ~っ。結構激しくやられたもんだねぇ。朝から御馳走様!」と私の姿を見て笑った。

 里沙ちゃんは私とロンが、しばしの別れを惜しんでイチャイチャしていたのだと思ったらしい。

 ロンが私に心残りがないように嫌われようとしたなんて誰も想像できないだろうな、と思った。

 集合時間が来てクラスごと、班ごとに整列して先生を先頭に縦2列でぞろぞろと駅構内に入って行く。

 私の隣には里沙ちゃん。

 三年間一緒のクラスで本当に良かったけど、その二列前を歩く班長は吹奏楽部の部長E君こと江角紘太朗君で、この班になったのも屹度里沙ちゃんの仕業。

 もー、里沙ちゃんの自由奔放で好奇心旺盛な性格は、チョット小悪魔ちっく。

 まあ、そういうところも好きなんだけどね。

 新幹線に乗って最初はトランプとかで盛り上がっていたけど、なにせ昨日の晩遅くと今朝早く散歩に行ったり、いろいろ朝から大変だったりで途中から眠くなり、静かな席に移動して眠ってしまった。

 目が覚めたときには、今日の目的地である京都が近いことを車内アナウンスが伝えていた。

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