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ホワイトクリスマス⑨

 12月24日クリスマスイブの早朝。


 家の前に足立先輩のワンボックスカーが来て、ロンと二人で乗った。


 外の凍えるような寒さから暖房の利いた車内に乗り込むと、ラッキーにお出迎えされ、次は里沙ちゃんの家を目指す。


 てっきり里沙ちゃんは茂山さんの車で行くと思っていたのに、今回はこっちの車に乗る。


 久し振りに里沙ちゃんと一緒のドライブが、嬉しい。


 里沙ちゃんの次は、瑞希先輩とマリー。


 三匹の犬たちも嬉しそう。


 それから茂山さんのお店に寄り、おじさんの入れてくれた暖かい飲み物を戴く。


 茂山さんの車には、茂山さんの他に、江角君と、伊藤君、それに美樹さんと兄の五人。


 そして向かうのは、私が里沙ちゃんと初めて行った、あのペンション。


 途中、諏訪湖サービスエリアで少し遅い朝食を摂るために寄った。


 車から降りると私たちはロンたちを散歩させてまた車に戻る。


 江角君と美樹さん、それに茂山さんと兄が来て、犬たちの世話をするから朝ご飯を食べに行きなさいと言ってくれた。


 足立先輩と瑞希先輩は、素直に「ありがとうございます」と言って、レストランに向かったけれど、私はロンの傍から離れたくなくて戸惑っていると兄が困った顔をしていた。


「久し振りに、ロンとお話ししたいな――」


 と美樹さんが私にウィンクしてくれて、それを合図に里沙ちゃんが私の手を引いたので、それに従う。


「そう言えば、江角君も未だ食べていなかったよな。一緒に行っておいで」


 茂山さんに、そう言われた江角君も一緒にレストランに向かう。


「江角、食べないで何していたのよ」


 里沙ちゃんに言われた江角君は「なにも」と知らん顔。


 でも、私は知っているよ。江角君が散歩する私たちを心配して見ていてくれたこと。


 こういうドッグランのないサービスエリアで、万が一リードが外れたら大変なことになる。


 だから、江角君は心配してくれていたの。


 大きな諏訪湖を眺めながら朝食を摂ったあと、サービスエリアの案内板に“恋人の聖地”があるのを発見した里沙ちゃんが、お札を掛けようと言ってきて私たちはハート型の絵馬を買って願い事を書いた。


 私が二枚の絵札を買っているのを見つけた里沙ちゃんが、“二股だ!”と揶揄ったけれど、これは仕方がない。


 だって、私にとって江角君もロンも大切な恋人なんだもの。

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