ホワイトクリスマス⑤
「ごめんなさい!」
私は椅子から立ち上がって、二人の前で頭を下げた。
迷ってなんか、いいえ戸惑っている場合じゃない。
もう正直に全て話すしかない!
「実は私、足立先輩から、里沙ちゃんたちとスキーに行くことを約束してしまって……も、もちろん江角君と一緒でいいって言われたから行くって返事したのだけれど、相談もせずに勝手に決めて……ホント、ごめんなさい!」
頭を下げた私を見ているのか、いないのか。
伊藤君は、何もなかったように「そうそう、結婚の前祝も兼ねて里沙と鮎沢も行くって」
“それって――”
そう、伊藤君も足立先輩に誘われていたのだ。
そして、江角君を誘いに来た。
でも、なんでわざわざ私たちの学校まで来てまで、直接本人に伝えたのだろう?
メールか電話で良いはず。
伊藤君の性格を考えると、屹度そっちの方で済ませてしまうタイプだと思った。
誘われた江角君が、直ぐに私に行くかどうか聞いてくれると思っていた。
でも何故か、江角君は少し困った顔をして、先ず立っていた私をベンチに座るように言ってから「実は……」と話し始めた。
江角君が言ったのは、この前コバから電話が合ってクリスマスに独身最後の茂山さんとスキーに行くはずだったのだけど、用事が出来たので行けなくなってしまったから、代わりに行ってくれないか?と、いうもの。
もともと、クリスマスに私と一緒にスキーに行きたいと思っていたので、引き受けようかとおもっていたけれど、先ずは私に相談してから決めようと返事を待ってもらっているのだと。
「それ、俺の案件と同じだぜ」
と、不敵に伊藤君が笑う。





