表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
564/820

青い夏の日⑲

 家が近くなって、ようやくロンもラッキーも目を覚ました。

 家の前で足立先輩とラッキーにお礼を言って、車を降りる。

 ロンは家に入るなり、再びウトウトと寝てしまったけれど、私がお風呂から上がるころには確りと起きていたので一緒に散歩に出る。

 九十九里ほどではなかったけれど、家の近くでも綺麗に星が出ていた。

 昨日江角君に教えてもらった星を、ロンに教えてあげる。


「ほら、あれがベガで私の星。こっちがアルタイルで江角君。そしてこれがデネブでロンの星よ。ベガとアルタイルは恋人同士なの、そしてデネブは二人が困ったときに助けてくれる共通の親友なの。三人は星の国で何千年も何万年も時を忘れたように、こうして仲良く一緒に居るのよ」


 いつもは殆ど星に興味を示さないロンが、私の指さす方向をチャンと見ていた。



 夏の海で泳いだ後は、バイトと母校吹奏楽部の応援。それと江角君との練習。

 今日は、久し振りに江角君も母校の練習に参加しに来てくれた。

 元部長の私が行っても、いつもダラダラなのに、江角君が来ると皆ピーンと背筋を伸ばして緊張した面持ちで良い練習が出来るのがチョッと癪に障る。

 そんな私の気持ちを見透かした宮崎君が休憩時間に来てくれて「鮎沢先輩が来てくれると、皆安心するんですよ」と言ってくれる。

 有難うと返事をしようとしたとき、宮崎君と一緒に来てくれていた堀江君が「先輩は癒し系ですからねぇ」と言って私の横に座った。

“むぅ!相変わらず生意気ボーイは変わっていない”と捻くれると「あー先輩、癒しレベルが下がりました。もう少し強めに癒してください」と更に追い打ちをかけるように言うから、私は持っていた団扇を強風モードにして長くなった髪をクシャクシャにしてあげた。

 でも、本当にクシャクシャになった髪を見て“やりすぎたかな……”と罪の意識を感じていると、堀江君はそんなこと一つも気にしないでスヤスヤと眠ってしまったので今度はゆっくりと風を送ってあげた。

 朝練⇒補習⇒午後練と、たしかにこの時期の練習は体力的に一番キツイ。

 堀江君をあおいで上げていると、加奈子さんとさくらさんも「私たちもー」と来て、私はハイハイと一緒にあおいであげた。

 暫くそうしていたら、今川さんの「練習再開するよー!」と言う声が聞こえ、三人は慌てて立ち上がり「ありがとうございました」と言って帰って行く。

 そして今川さんが、まだ帰らずにいた宮崎君の手を引っ張って「いつもありがとうございます」と笑って宮崎君を連れて行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ