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さようならロン。また会う日まで。  作者: 湖灯
*****中学校編(ロンとオーボエのはじまり)*****

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真夏のクリスマス④

 クリスマスの飾りで彩られた街を、里沙ちゃんとロンと私の三人で歩いている。


「えー!?真夏のクリスマスって想像できない!」


 南半球のクリスマスが真夏だということを話していたら、里沙ちゃんがそう言って驚いた。


 そう、私たちは生まれてからクリスマスは冬に決まっていると思っていた。


 今目の前に見える街の飾りつけもそうだし、絵本や映画も全部雪の降る景色が欠かせない。


 美樹さんからきた暑中見舞いでは日本の真夏に、真冬のニュージーランドでスキーをする写真だったけれど、さすがにクリスマスは向こうでも真冬の格好をするのかな。


「あっ!ほら。ここ。ここ!」

 里沙ちゃんが指さしたのは、街の通りから少し離れたところにあるカフェ。

 オープンデッキがあって、かっこいい。


 このカフェはオーナーさんが犬が大好きでペット同伴で入れて、しかもペットのためのメニューもあることを、里沙ちゃんが教えてくれて今日行ってみることにした。


 家の車でロンを連れて遊びに行っても、私たちがお店で買い物や食事をするときのほとんどにロンは着いていけない。ネットなんかでたまにペット同伴OKのカフェとかホテルとか見るけれど、だいたい観光地がほとんどで、日常的な暮らしの中で、そういった体験をできるところがあまりにも少なすぎる。


 私たちは、意外に近いところにあったこのカフェを知り、今日初めてそこの扉を開ける。


 ドアノブを持つ手が少し汗ばんで、心臓がドキドキしていた。

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