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ミルクを零した河⑦

 待ち合わせ場所に着くと、もう里沙ちゃんと京子ちゃんが来ていたが、遅刻は免れた。

 二人共直ぐに足の包帯に気が付いて、どうしたのか聞いてくれ経緯を簡単に話す。

 京子ちゃんが“ラップ!?”の事を驚いて傷が化膿するのではないかと心配してくれ、ガーゼと消毒薬を勝ってきてくれると言ってくれた。

 たしかに普通は傷口を消毒して、それから絆創膏かガーゼだと思う。だけど、あの背の高い男の人は、なんとなく専門の知識がある気がしてネットで検索してみると、自身の持つ自然治癒力で治す場合は水とラップが効果的だと出てきた。

 里沙ちゃんが「千春は素直だよなぁ」と、呆れた顔で笑うので何のことか聞くと「治療中、ずっと触らせていたの?」と聞かれた。


「そうだよ」と、不思議そうに答えると


「生足でしょ」と、言われ始めて気付く。


 さっきも治療が終わってから漸く気が付いたけれど、あらためて言われると、知らない男の人に脚を触らせたことを再び思い出して顔が真っ赤に燃え上がった。


「でしょっ」


 里沙ちゃんが、隣に居る京子ちゃんに向かって言うと、京子ちゃんは「ふう~ん」と興味深そうに私を見る。


「やだ。見ないで!」


 私の顔は更に燃え上がる。

 里沙ちゃんの“でしょっ”と言う言葉が何を指すのか分からないけれど、屹度私が来るまでに二人で私の事を何か話していたのだろう。

 悪い話ではない事だけは直ぐ分かる。だって里沙ちゃんなのだから。


「遅れちゃいけないから、早く行こう」


 京子ちゃんに言われて時計を見ると、バイトの始まる三十分前。

 店長さんから十五分前には来るように言われていたのを思い出し、慌ててお店に向かう。

 バイト先は、新しくできたファーストフード店。

 人生初バイト!

 頑張らなくては。

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