表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/820

真夏のクリスマス①

 学校から帰ってくると、ロンはいつも玄関でお出迎えをしてくれる。

 そして私の傍から離れずに着いてくる。

 最近特に着いてくる頻度が上がって、付き纏うという表現が似合っているくらい。

 ロンは私のストーカー?

 いいえ、実はロンが付き纏うのには訳があって、その原因を作っているのは私自身。

 学校から帰ると直ぐに宿題をすると、お母さんが晩御飯の支度をする前に台所を使って”ある料理”の練習をする。

 ネットで調べた沢山のレシピの中からいろいろと作ってみる。

 そしてロンの反応を見るのだ。

 作っているのはケーキ。

 ケーキと言っても私たちの食べるケーキとは全く違う。

 もちろんスポンジケーキもあるけれど、ジャガイモやサツマイモがベースだったり、カボチャやご飯、ニンジンがベースだったり様々なものがある。

 そしてその全部に共通しているのは砂糖を使わないこと。

 特に砂糖を食べさせると死んでしまうということはないけれど、人間が普通に摂取する塩の量は犬にとってかなりの量になり高血圧や心臓病の原因になる。

 もちろん塩分は必要だけど取り過ぎない様に注意が必要。

 そして砂糖も同じ。

 ベースに使うサツマイモやカボチャは元々甘い食材で、人間が甘いと感じる野菜や果物は犬にとってスウィーツ同然!

 そこに砂糖を加えると糖分の取り過ぎになって肥満や脂肪肝の原因になり人間でいう生活習慣病になる。

 その日私が作ったのは「おからヨーグルトケーキ」

 おからに、ヨーグルトを混ぜ合わせたものに、ベーキングパウダーを加えた薄力粉に卵を混ぜ合わせてオーブンで焼いて出来上がり。

 本番はこれに綺麗なデコレーションをするのですが、今は練習なので冷ましてロンの晩御飯として与えます。

 毎日、”美人”が手作りしてくれる”おいしい手料理”

 ロンが付き纏うのも頷けるでしょ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ