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星空のセレナーデ⑮

 今夜は、なぜだかロンが凄く甘えて来る。

 私も演奏に参加したいなと思っていても、子犬のように膝の上に頭を乗せて気持ちよさそうにしていて、立ち上がろうとすると前足と上半身に力を入れて私の膝を押さえつけて来る。

 おかげで何回かあった飛び入り参加がOKな曲も、スルーしておとなしく聞いていた。

“参加したかったな“

 と、残念に思う反面。

“愛されている”

 という幸せが私の母性本能を刺激して、いつもより心穏やかで幸せな気持ちが増した状態で、皆の演奏を受け入れることができた。

 こんなのだから、どんなに我儘を言っても憎めないし逆に好きになるのだなと、ロンの瞳をのぞくと“知らないよ”と言わんばかりに合っていた瞳を外され、その態度は正に“ロン。君はいつから猫になったの?”って聞きたくなるような甘えっぷり。


「嫉妬ね」


 隣に座った瑞希先輩がそう言ってロンの頭を撫でた。


「嫉妬??」


「犬は本当に飼い主が好きだから、その好きな人の行動や感情を理解しようとするのよ。だからロンは今、千春をとられないように守っているの」


 ロンの“やきもち”に驚いて顔を覗きこむと、ロンは慌てるように視線を私に向けた。

 そして、もともとロンが見ていた方を向くと、その先には江角君の姿。

 私は江角君の事、なにもロンに話していないのに、やっぱりロンは気が付いていた。


“私の事なら、なんでもお見通しなのね、ロン”


 そう思うと、ロンが堪らなく愛しくなり、余計に頭を撫でた。

 ロンは私の気持ちを汲み取ったのか、満足そうに目を瞑り満足そうに撫でられていた。

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