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最高の輝きに向かって②

 東関東大会が終わって直ぐ、中村先生に呼ばれた。

 東関東大会から学校に戻り持田先生と中村先生に労ってもらい解散した後のこと。

「あー、鮎沢と江角。ちょっといい」

 何のことか分からないまま先生の後について行き音楽準備室に入る。

 本棚に詰め込まれた沢山の譜面と、微かなオイルの臭い。

 中村先生は椅子に腰かけると何冊か置かれた譜面を見るともなくパラパラと捲りながら話し始めた。

 それは、自由曲の変更。

 いきなり変更と言われて“何で今更?”って正直戸惑う。

 強制ではない。

 これは、中村先生の個人的な意見。

 もちろん持田先生にも同意は得てあるが、それは部員全員が賛成すればという条件付き。

「全国大会まであと二ヶ月もない今、なんで急にそんなことを言うんですか?」

 ついさっき褒めてもらった。

 そして春からずっと練習してきたシャイニングロードで全国大会出場を決めて来たばかり。

「賭けよ」

「賭け?」

 中村先生が言った言葉を聞き返してしまった。

「今日のシャイニングロード出来は最高だった。屹度全国大会でも銀賞は取れるでしょう」

「でしたら、何故?」

 また聞き返してハッと思い直した。

 今先生が言った言葉。

“屹度全国大会でも銀賞は取れる”

 私たちの目標は二つ。

 全国大会出場と、今年こそ金賞を取るということ。

 目標の一つは叶った。

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