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ハンター坂⑭

 玄関に入ると、いつも通りロンが出迎えてくれて、いつも通り私に寄り添ってくれた。

 ただ、いつもと違うのは私が手に持っていた袋の臭いを執拗に嗅いでいる事。

 中身は江角君からもらったレモン牛乳。

 いくら興味を持っても、ロンの健康には良くなさそうだから、あげない。

 代わりに夕ご飯をあげてから、レモン牛乳を冷蔵庫に仕舞い、私も夕ご飯を食べた。

 ご飯を食べ終わってから、里沙ちゃんに教えてもらった今日の授業内容を、おさらいして、それから楽しみにしていたお風呂に入る。

 湯船につかりながら、今日のことを思い出すと、まるで小さい頃遊園地に遊びに行ったときのように楽しく感じられた。

 私が倒れそうになった時、江角君は私を支えてくれ、そして病院まで運んで行ってくれた。

 おんぶしたのだろうか?

 それとも、お姫様抱っこ?

 そんなことを考えると、急に恥ずかしくなって湯船の中に顔を沈めた。

 お風呂から上がって、直ぐに冷蔵庫にレモン牛乳を取りに行くと、そこにはロンが先回りしていた。

 なんだかロンの視線が痛く感じる。

 そのまま洗面所に戻って、鼻歌を歌いながらドライヤーで髪を乾かしていると、開け放していたドアの向こうから、またしてもロンが見ていた。

「もーっエッチね!」

 そう言ってドアを閉めてから気が付く。

 ロンはいつもと変わらない事。

 お風呂から出て来た私を迎えてくれて、髪を乾かしている私を見る事も。

 ロンは私を疑っているのではなくて、いつものようにお風呂上がりの私が散歩に誘うのを待っているだけなのだ。


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