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ロンと、修学旅行⑤

 しおりも完成して、後は出発日待つだけ。

 その出発日前日に、里沙ちゃんと旅行に持って行くおやつの買い出し。

 今日はチャンとロンも連れて来て、買い物中は茂山さんのお店で預かってもらっているのだ!

 お菓子の他にも、おそろいのハンカチやタオル、シュシュなどを選んだりしたので、大分ロンを待たせてしまったけれど、ロンはお店の扉を開けた私を見つけると一目散に駆けてきてくれた。

「すみませ~ん」

 長い時間預かってくれていた茂山さんに謝ると、茂山さんからも配達が入って余り見れていなかったと謝られた。

 おばさんからも、珍しくお店も忙しかったけどロンは大学生風の女の子たちに囲まれて人気だったよと教えてもらい、私は「もうっ!」と言ってロンのおつむに軽く指をあてた。

「まあ確かにロンは男前だから、女の子に人気があるよなぁ~」

 里沙ちゃんがロンの後ろから抱きついて、頬をペロペロされながら茂山さんを見上げていたので私も茂山さんの顔を窺うと「ごめんな。男前じゃなくて」と笑っていた。

「私は男らしくて格好いいと思いますよ。なんか山の男!みたいで頼りになりそうだから」

 いつもは言わないけれど何故か口から、思っていた印象を話してしまった。

「まあ千春ちゃんは、二枚目の兄貴を見慣れているから、俺みたいなタイプも逆に珍しいんだろうな」なんて恐縮して苦笑いをしていた。

 茂山さんのお店で結構話をしていたので帰りが遅れ、ロンと走って家まで帰った。

 遅くなったから車で送って行くと言ってくれた茂山さんに甘えてばかりはいられないし、修学旅行の間こうしてロンと散歩する事もないので、できるだけ長く一緒に居たかった。


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