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 二階に上がる階段が目に入ったけれど、足立先輩はそこを通り過ぎて一階にある部屋のドアを開けた。

 自分の部屋ではなくて屹度応接間なのだろうと思って、ロンも一緒に入っていいかもう一度訪ねる。

 先輩は自分の部屋だから構わないと言ってくれ扉を開けると、そこには確かに女子の部屋があった。

 勉強机に本棚、ノートパソコンに犬のぬいぐるみ。私の部屋と同じくらいの部屋だけど、そこには明らかに私の部屋にある物とは違うセミダブルの大きなベッドがあった。

「そこに腰掛けていいよ」

 指さされたベッドの淵に素直に腰を降ろす。

 初めて見る先輩の部屋は、私の部屋と似ていて殺風景。

 里沙ちゃんの部屋みたいに女の子らしいものが、あまり置かれていない。

 私の場合はロンが居るから、必要最小限な物しか無いし、床には何も置かないようにしていて、それはロンが不用意に舐めたり口に入れたりもあるけれど、ロンと遊びたいから倒したり壊したりしないように物を置かないようにしている。

 でも、この部屋には犬は居ない……。

 ……!

 足立先輩の机にある写真立てには、入ったとき直ぐに気が付いた犬のぬいぐるみと同じ犬の写真がある。

 よく見ると、その犬の写真は私の正面にも。

「そう。鮎沢さんと私の違いよ」

 私が写真に気が付いた途端、足立先輩が言った。


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