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 一応、山下先輩から伝えて欲しいと言われていた、部活に出てくることを言うと足立先輩は曖昧な返事をしたあと「もう後釜は見つかったみたいだし、用はないのにね」と私の顔を横目で見た。

 私の事を言っているのだと思うけど、どう答えたら良いものなのか全然分からなくてドキドキするだけで俯くと、ロンは私とは逆に自慢そうに私を見上げていて、その顔が可笑しくて……でも、今は笑っている場合じゃないので、込み上げてくる笑いを堪えて「もう!」とロンの頭を押さえつけて私から目を離すようにした。

 ロンはそれが気に入らなくて、何度も私の手を掻い潜るようにして余計に私の顔を見ようと見上げるので、私はまたロンを押さえつけようとして……その繰り返しを何度もしていると足立先輩から声を掛けられた。

「痴話喧嘩なら、他所でやって頂戴」

 また、やってしまった!

「すっ、スミマセン!!」

 慌てて頭を下げたとき、不意にガーデニングされた庭の奥に白い犬小屋があるのを見つけた。


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