表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さようならロン。また会う日まで。  作者: 湖灯
*****中学校編(ロンとオーボエのはじまり)*****

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/846

花火の夜に③

 屋台の楽しさは味わえないけれどロンと一緒に夜の花火ってちょっと好い感じ。


 ……でも、ロンって雷や花火の音が嫌いなのに大丈夫かな。

 一応、友達には前もってそのことは伝えていて、あまりロンが怖がるようなら先に帰ると決めていた。


 ひゅ~~~……ドンッ!


 最初の花火が上がった時、私はロンの耳を手でふさいだ。


「あれ?!」


 ロンは意外に平気な素振り。

 2発目が上がり、3発目が上がり、そして連発。

 ロンはおとなしくお座りしている。


 里沙ちゃんから爆弾アイスを渡されたときロンの耳から手が離れたとき花火の大玉がドンとなり、慌ててロンの耳を押さえようとしたけど間に合わなかった。


 だけどロンは平気な顔をして行きかう人たちを見ている。

 外だと意外に平気なのかな、でも何かあった時のためにリードは手首にぐるぐる巻きにして抜けないようにしていた。


「河原で仕掛け花火が始まるから、千春も行こうよ!」


 みんなに誘ってもらったけれど、私はお留守番をすることにして断った。


 ロンと二人っきりの花火。

 仕掛け花火の前にスターマインが盛大に上がる。

 ロンの顔を覗くと、ロンも私のほうを向いて目が合った。


「二人っきりの花火って、ロマンチックだね!」

 屋台や仕掛け花火も楽しいだろうけど、やっぱり私はロンと一緒のほうが好き。



 見上げていた花火が急に黒い影に隠れた。


 目の前に二人の男の人が立っていて、通り過ぎるのかなと思っていたら声を掛けられた。


「ねえ。君ひとり?」

「いえ。友達と来ています」


 二人は高校生か大学生っぽい若い男の人。

 しかも少しガラが悪そう。


「友達は、どこ行ったの」

「仕掛け花火を見に行きました」


 正直に答えて、すぐに後悔した。

 戻ってくる時間を教えたようなものだ。


 案の定二人は私の傍から離れずに、一緒に屋台に行こうとか面白いものがあるとか彼氏はいるのとか中学生か高校生なのかとかめちゃくちゃ話しかけて来る。


 挙句、一人の男が私の袖を引き無理やり立たせようとした。


「困ります!」


 私が少しきつめに言うと、二人は私の目の前にしゃがんで私の顔を覗き込んで「いいじゃん。ちょっと遊ぶくらい」と、しつこく絡んできた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ