表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/820

花火の夜に①

 夏休み最後の日曜日には毎年この街の花火大会が催され、今年は中学の仲良しグループで見に行くことになった。

 里沙ちゃんが迎えに来てくれると言うので待っていると、白い生地に金魚の模様をあしらった少し子供っぽい浴衣に、髪を綺麗にまとめた色っぽい大人の姿をした里沙ちゃんが来て、パァっと明るくなった玄関にロンも私も驚いて見とれていた。

「ロンも一緒に連れて行こうよ」

 里沙ちゃんはロンも誘ってくれ、その言葉が分かったのかロンもおお喜び。

「わぁっ!ロンったら、言葉が分かるのね!」

 里沙ちゃんもロンの反応に大喜びだけど……やっぱりロンは言葉は分かっていない。

 だって今日はロンの嫌いな花火の『ドカン!』と言う爆発音が連発するのに、その真っただ中に行くのよ。

 ロンの嫌いな物ベスト3

①かみなり

②花火の音

③ミニチュアダックスフンド

 紫のアジサイ模様の浴衣に着替えた私は、人込みだから無理よって里沙ちゃんに言うと、里沙ちゃんはガッカリしていた。

 私たちが家を出ようとすると、ロンは珍しく私たちに向かって吠えた。

 その言葉は「いってらっしゃい」ではなくて「待って!僕も連れて行って!」だと言うことは分かっていたけど無視しようとした。

 隣にいた里沙ちゃんが「ほら、連れて行けって言っているよ」と、私じゃなくてもロンの気持ちが伝わっている。

 仕方なしに引き返してロンも連れて行くことになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
 ロンくんは大きな音が嫌いなんですね。  なにゆえダックスフンドが嫌いなんでしょうね❔  花火を一緒に、なんだか嫌な予感。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ