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さようならロン。また会う日まで。  作者: 湖灯
*****中学校編(ロンとオーボエのはじまり)*****

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気になるロン③

 なんとなく、この前の定期健診以来ロンの元気がないような気がしてならない。


 兄に聞いても、お父さんやお母さんに聞いても「いつもと変わりなく元気そうだよ」って返事が返ってくるけれど、私にはやっぱりロンのことが気にかかる。


 夏休みに吹奏楽部の友達が遊びに来たときも里奈ちゃんが来たときと同じくらいに、お利口さんだったロンは、みんなから「賢い」「イケメン」と言われて、もみくちゃにされていた。


 ご褒美におやつを上げるとモリモリ食べるし、散歩も元気に走り回る。

 もちろん家族の誰かが帰ってくるたびに、いち早く玄関でお出迎えも欠かさない。


 里沙ちゃんに相談したら「大人になったんじゃないの?」って言っていたけど、本当に大人になったのかな……。

 なんだか私には最近のロンの態度がつまらなく思えて仕方がない。


 一緒に住んでいる家族がそろって「変わりがない」と思っているのに私だけ違和感を覚えているということは、ひょっとして私自身になにか問題があるのかなと考えてみたが、これもなにも思い浮かばなかった。


 いや……ひとつだけ気になることを思い出す。

 それは最近、ロンは私のことを押し倒さないし、キスも頬を軽くなめるだけだ。


「嫌われたのかな」

 でも、なんで?


 私はロンに聞いてみた

「ロン?私のこと嫌いにならないで」と。


 ロンは、そのときも私の頬を何回か舐めてくれただけだった。

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