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高校デビュー②

 直ぐにホームに電車が入って来たので列に並び車両に乗り込むと、ドアの反対側には江角君の姿があった。

 またしても里沙ちゃんの図り事。

 と思っていると、気が付いた里沙ちゃんが

「もしもの時の用心棒が必要なのよ」

 と悪戯っぽく笑った。

 かに江角君なら大人にだって平気で注意ができるだろうし、背も高いので用心棒にはなるだろう。

 それに同じ中学から通う生徒は少ないので私たちが頼るとしたら江角君しかいない。

 伊藤君は地元の公立だし、甲本君は逆方向の電車。

 学校に着くと今日は部活動紹介の日で、一年生は全員体育館に集められた。

 野球部やサッカー部、バレーボール部にバスケット部、書道部や卓球部など中学校にもあった部活のほかに軽音楽部やボランティア部、自転車部、演劇部など今までの中学になかった部活のほかに、漫画研究会や映画研究会などの同好会が紹介され、それぞれ県大会何位とか全国大会何位とかの実績もステージで紹介された。

 私の入る予定の吹奏楽部はステージには上がらず二階席中央に陣取って男子の部長さんが演奏のあとに昨年県大会二位で、今年こそ全国大会に出場すると言っていた。

 入学式の時にも感じたけれど、やはり高校の吹奏楽部はレベルが高い。

 聴いていて惚れ惚れするなかにチャンとやっていけるか不安になった。

 部活動紹介が終わって教室に戻ると、入部用紙を配られ今週一間各部活に窓口を設け顧問と部長か副部長が対応するので希望者は放課後直接部室に持って行くように言われた。

 私は早速渡された用紙に吹奏楽部と記入し、その下にクラス名と氏名を書いて放課後に江角君と里沙ちゃんと一緒に吹奏楽部の部室になっている音楽教室を訪ねると、既に沢山の入部希望者が列になっていて中学の時と全然違う人の多さに圧倒された。

 中学の時は大会メンバーギリギリの人数だったので当たり前に感じていたけれど、この人数の中で三年生になるまでに大会メンバーに選ばれるのだろうかと不安になった。


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