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第15話

いつもより少しボリュームがあります。

どうぞお楽しみください。

  重い布を持ち2年3組の教室をあとにする。すれ違う先輩たちが不思議そうな顔をしたのちに笑っている。俺は自分が最初に感じたことを直ぐに思い出した。

 見た目は軽そうだけど実際はかなり重いこの布。そう、なんであんな軽そうな布を必死に持ってるんだろうと思って笑っているのかな? と、そんなことを考えながら部室に向かっていると、先ほど小さな箱を持ってすれ違った日田先輩が戻ってきている。

「おい城野、サボってないでどんどん運ぶぞ」

 日田先輩がまたこちらの方向に向かって歩いているということはやはりあの教室の機材は全て運ぶことになるのだろう。そう思って少し体力温存のために省エネモードに意識が行く。

 無心で運んで、ようやくこの重い布を部室に届ける頃には日田先輩に追いつかれていた。今度は大きな棒を1本持っていた。

「お前テキパキもってけよ。終わらないぞ。早く終わらせてゆっくりしようぜ」

「いやいや、これめっちゃ重かったんですよ。もう手がプルプルです」

 言い訳じゃないぞ。ちゃんと重かったから。ちゃんと重いってどういうことだと自問自答しながら先輩と一緒に2年生の教室に向かう。先輩は別に走って教室に行っているわけではなさそうなので単純に俺が荷物持っている時が遅いだけだったのか。

 先輩と歩きながら雑談していると気がついたことが。今まで日田先輩と二人で喋る機会なんてなかったけれど、先輩って全然人の話最後まで聞いてない。俺が喋り終わる前に結構食い気味に返答がきたり、興味がない話題だとそもそも内容を理解してなかったり、聞いてなかったりしてる。

 桃花先輩といい日田先輩といい自由人だなとつくづく感じた。

「おーい城野くん! 聞こえてるー? 次はこれだよ。頑張って」

 2年3組の教室にたどり着いていたようで小森江先輩の声で目の前にある現実に戻ってくる。教室の後ろを見てもまだまだ荷物がたくさん。そしてさっきまで隣で喋っていたと思っていた日田先輩はすでに部室に向けて歩き始めていた。先ほど持ってた棒と同じ棒を持っていた。

「今度はプロジェクターの本体だよ。大事にね。結構重いよ」

 先輩、その言葉さっきの布の時に欲しかったです。このプロジェクターは見た目からもう重い! ってわかりますよ。

「うっわ! 重っ!!」

 思わず直球で声が出た。思ったより重かったのだ。いや、重いと思って覚悟して持ったけれど、予想以上にすごく重かったのだ。

「だから重いって言ったじゃん。落とさないように気をつけてね」

 手を振る小森江先輩に見送られて再び部室への長い道のりが始まる。すでに手はプルプル状態だけれども落とせないから慎重に丁寧に。階段もつまづいてしまったら俺もプロジェクターの本体もおしまいだ。

 部室への道のりの半分のところでまた日田先輩とすれ違う。やはり早い。

「おっせーぞ」

 そしてまた同じように声をかけて反対方向へ歩いていく。そういえば先輩さっきも棒一本だったし、その前も小さな箱だったな。もしかして軽いものばかり運んでいる?

 そんな疑問が浮かんだところでようやく部室に到着した。2往復目だ。

「ノブくんそれ壊しちゃだめだよ。全部揃ってから線とか繋ぐんですわよ。あっそれはこの真ん中にお願いですわ」

 美祢は頑張れ頑張れと応援してるだけだ。きっと桃花先輩がやってることは全然わかんないんだろうな。よくわかりませんって顔に書いてあるぞ。あきらかにオロオロしすぎだろ。

「しかし先輩この機材ってどうしたんですか?」

「どうしたのって買ってきたんですわ」

 そんなあっさりと。そりゃ買ってきたことはわかりますよ。一応可能性としては頂いた可能性というのもあるかもしれないが、この機材は明らかに新品と思ったから可能性としてはないだろうなと感じていた。

「できたばかりの部に部費とかでるんですか? これ結構高いんじゃないですか?」

 俺の問いに部室の天井を見ながら腕を組み、そして色っぽい唇に人差し指を当てて何かを思い出しているようだった。

「100万円くらいだったかしら? それとも120万円くらいでしたかしら」

「ひゃ、ひゃくまんってそんなに部費って出るんですか。俺たち学校に何を期待されてるんですか」

 桃花先輩の口から簡単にそして軽い感じで出た金額に俺は驚いていたが、桃花先輩の後ろで美祢もこっそり驚いていた。いや、こっそりではなく紅茶を吹き出していた。

 桃花先輩は首をかしげていた。きっと俺の言っている事が分からないのだろう。もしくは俺の驚きが伝わっていないのか。

 考えてみたが、このプロジェクターは学校が買ったもので、旅行部が部活で使うときにだけ俺たちが運ぶ……いや、ありえない。学校でプロジェクターを使うことはあるがそんなに頻繁に使うことはないだろう。そして旅行部が使うたびに俺たちが荷物の持ち運びをする。それもありえない、いや想像したくもない。次の可能性は学校が使うという名目は変わらないが、普段旅行部に置いておいて学校の行事や授業で使うときに運ぶと。うん、こっちのほうが可能性としてはありそうだし、旅行部の物ではなくて学校のものとして考えればありえる話かもしれない。

「ノブくん、何を考えているのかしら?」

 おーいと俺の前で手を振って意識を確認されているが、俺は目を閉じて考え事していたので目を開けた時に桃花先輩の顔が近くて驚きで胸がドキッとしたのか、それとも別の理由でドキッとしたのかは自分ではわからない状況になっていた。

「部費ってなんですの? これわたくしが買ったものですわ。私物ですわよ」

 今、このお嬢様さらっと変なことを言いましたよね。美祢なんて普通に『えっ』って声出してたし。普通でるよな『えっ』って。

 もしかしなくても桃花先輩ってお金持ちのお嬢様と感じていたけど、思ってた以上のお金持ちのお嬢様? よく考えるとゴールデンウィークの途中の平日は普通に学校があるけれど、平日2日間普通に休んでヨーロッパ行ってたし……遠賀家の財力恐るべし。

 そういえば今思い出した! 桃花先輩ゴールデンウィークにヨーロッパ行ってたのに誰もその話してない。旅行部という名前だったら一番盛り上がりそうな旅行先なのに、というか今思い出す俺も俺だけど、ヨーロッパのどこに行ったかすら聞いてないし。

「おねーちゃんこの機材ってどうやって持ってきたの?」

 驚きっぱなしの美祢だったが不思議そうな目で桃花先輩を見ていた。

「どうやって? それは業者の方に運んでもらいましたわ。家に持ち帰っていませんでしたので直接学校に届けてもらいましたけどどうしてかしら?」

 家に持ち帰るという言葉が出るあたりおかしい会話だけれど、俺は美祢が言いたいことに気がついた。そう言われればそうだった。

「どうして教室に運んじゃったの?」

 美祢が意地悪な質問を続けているが美祢はきっと悪気は全くない素だ。そして桃花先輩も全く美祢が悪意を持った質問をしているとは感じていないだろう。だってそういう人たちだと俺は思っているから。これはちょっと面白いかもしれない。気がついた時の桃花先輩の反応が早く見たい。

「だってわたくしの物だから、ちゃんと教室に荷物は持って行かないとダメでしょう?」

「直接部室に運べばよかったんじゃないかなって思って」

 桃花先輩『あっ』じゃないですよ。口が空きっぱなしですよ。

 そんなやり取りを見届けてまた部室をあとにする。

「ちょっとノブくんなにニヤニヤしてるんですの! アッキーとカツ君には内緒ですわよ!」

 俺は桃花先輩の教室向けて出発したあとも部室から『彩耶乃まで何ニヤニヤわらってるんですの!』って恥ずかしさが混ざった声が漏れていた。俺ももうちょっとあの空間で先輩をイジリたかったがあんまりサボっていると日田先輩に怒られてしまう。

 日田先輩のことが頭を浮かび、気になってたことを思い出した。あぶないあぶない、日田先輩への引っかかってた疑惑をすっかり桃花先輩のマネー話で忘れるところだった。

 俺は部室へ戻って疑惑を解消するために勢いよく回れ右。部室のドアを開けると美祢と桃花先輩がぽかーんとこちらを見た。きっとさっきのやり取りの続きをやってたのだろうが今は目が点だ。

「どしたの?」

 美祢の言葉を『ちょっとね』の一言で終わらせて部室の中に置かれた機材を見渡す。

 そして小さな箱と棒の場所をを確認し、無言で近づきそのまま持ち上げてみる。

「重っ!」

 思わず声に出てしまった。なんだこれめちゃくちゃ重い。俺の持ってた布よりもまだ重いし、何より棒は長くて持ちにくいな。

 小さな箱もかなり重さがある。こちらは別に持ちにくくないけどとにかく重い。しかしこの箱はなんだ?

 一人でゴソゴソ触っていたら桃花先輩は気がついたのかニヤニヤしていた。

「アッキーが軽そうなの持ってるなーって思ったのかしら?」

 先輩に俺が思っていた疑いは完全に見抜かれているようだ。しょうがない、これでおあいこだ。

「荷物を教室に運んでたことは黙っておきますので先輩も黙っておいてください。お願いします」

 先輩は笑顔で笑っている。先程までのニヤニヤではなかったから黙っていてくれると思い、また教室に向けて出発してすぐに日田先輩とすれ違う。

「城野。あとちょっとだぞ!」

 先輩の言葉に俺は気合を入れて返事した。ちょっと先輩びっくりしてた。




 俺と日田先輩で機材を全部運び終わり、差し出された麦茶を二人で一気に飲み干す。

 部室では運び込まれた機材を小森江先輩が線をつないでる。きっとセッティングをしているんだろうけども、気になるのはその後ろでうんうんと頷いている美祢だ。お前絶対わかってないだろう。

「日田先輩、なんで小森江先輩って何も運ばなかったんですか?」

「えっ? あっ! そういえば!!!」

 まさかその反応って、全く気がついてなかったんですね。日田先輩って勢いだけで動いてる……いや、勢いだけで動いてるのは日田先輩だけじゃないか。

 日田先輩と小森江先輩は仲良くじゃれあってる。

「カツ! お前騙したなー」

「邪魔しないでしょー。線が繋げないから」

 でも先輩達がまったく会話になってないのは触れないほうがいいのかな。

「わたくしも混ぜてくださーい」

 桃花先輩がジャンプして、空中からふたりの間に割り込んでじゃれあっている。

 それをみてケラケラと笑う美祢。いつもながらカオスだ。

「桃花先輩、この機材って何に使うんですか? 映画でも見るんですか?」

 疑問を投げかけておいてなんだけど映画見るだけならこんな設備揃えるわけないと思ってしまったが、桃花先輩ならありえるかも知れないとも思ってしまった。

 俺の言葉に部室の中の俺以外の全員が俺の方を向いて難しい顔をしている。なぜそういう時だけ皆足並みが揃うのだろう。

「これは旅行部の活動に必要なものよ? 前回の話きいてなかったんですの?」

 桃花先輩の言葉のあとに美祢が『そーだそーだ!』なんてわかりややすく乗っかってきた。

 そういえば、旅行部の活動方針が決まったときに、俺の意識は気になる謎の女の子のことを考えていてどこか遊びにいってたな。

「で、なんでプロジェクターがいるんですか?」

 だからぁと言わんばかりに桃花先輩がふくれっ面だ。こんな顔もするんだ。

「もー前回言ったでしょ。何も聞いてなかったのね。そうしたらもうお楽しみですわ。ノブくんだけお楽しみ。と思ったけどノブくんだけそんなワクワクするのはずるいからバラしちゃう。プロジェクターで映像を流して旅行気分を味わうのよ!」

 今にもえっへんと言い出しそうな腰に手を当てた格好でドヤ顔を決めている。さらに続ける。

「それに実際に旅行に行くわけじゃないから、お金はかからないわよ! おとく!」

 お嬢様におとく! と言われても機材で一体いくら使ってるんですかと言いたいです。まぁ実際俺たちはお金かかってないから確かにおとくだ。

「これでわたくしたちはどこにでも行けますわよ!」

「実際は行ってないですよね」

「行った気になれますわよ!」

 言い直した。しかもまたふくれっ面だ。『ノブくんがわがままだよー』とか美祢に寄り添ってるぞ。ほんと面白いな先輩。

「実際ここに流す映像も俺たちで作るから楽しいと思うんだけどな。旅行って計画してる時が一番楽しいって言うから、資料を集めてこんな感じにしようっていう風にならないかな?」

 線を一生懸命につなぎながら小森江先輩のちょっと出しにくそうな声が聞こえてきた。声がする方を見るとものすごい体勢で線をつないでいた。確かに資料を作りながら旅行を計画するっていうのは楽しそうだ。

「それも前回カツ君が発表してたのになんで聞いてないんですの? あっ誰かの事考えてたんですの? もしかしてわたくし? もーノブくんってば彩耶乃が居るのにいけない子」

 なんでそうなるんですか。まぁ誰か別の人の事を考えてたのはウソではないのでドキっとした。話を聞いてなくて言われるのはしょうがないがまた別の事で今俺は困っている。今、現在進行形でものすごい美祢に睨まれいている。

「城野くん、どうしておねーちゃんの事考えてたって言われたの否定しないの?」

「いや、ちょっとまて。まずなんでお前はいつもそういうことで怒るんだよ」

 そう俺から言われた美祢が桃花先輩にすがりついて、先輩によしよしされている。あっ恋人ごっこのことか。なんか当たり前過ぎて忘れてた。

「ノブくん酷いですわね。コイビトの彩耶乃がヤキモチやいてるのにそう言う言い方するんですわね」

 なんで設定ごっこでこんなことになってるんだ。頭痛くなってきたぞ。

「そんなやつにはコーヒーソーダ飲ませようぜ!」

 日田先輩があのとんでも飲み物を飲ませようとしている。あれはゆかり先輩しか飲めないゲテモノですから本当にやめてほしい。

「あれはこの前ゆかりんが全部飲んじゃったよ。だからもう無いよ」

 小森江先輩の一言でみんな言葉を失っていた。もちろん俺も驚いた。全部飲んだのか。

 あの飲み物はここにいる全員がひどい飲み物として認識していたからだ。そのなかでたしかにゆかり先輩は美味しいと言って飲んでたからおかしくはないのだが、だが、おかしいのだ。

 みんなの唖然を小森江先輩の『できたー』が打ち砕いた。どうやらセッティングが完了したようだ。

「できましたの? できたんですわね! ではさっそく来週の週末にここで1泊2日の京都旅行に行くとしますわ! 来週の木曜日までどのあたりに行くのか考えたり資料集めたりしますわよ!」

 できた喜びの勢いで桃花先輩が京都旅行を初旅行に選んだ。もしかしたら桃花先輩の中で決めてたのかな?

「私るるぶ買ってくる!」

 勢いよくピンと天井に向けて手を挙げている。相変わらず美祢は順応能力が高いと感心した。

「すっげーノリノリだな、美祢。あと桃花先輩、泊まりってどういうことです?」

 美祢のノリノリはこんなやつだという認識で突っ込んだだけだが、桃花先輩の泊まりでっていう意味がちょっとよくわからなかったので素直に聞いてみた。

「ノブくんは何を言っているのかしら? 泊まりってここに泊まるんですわよ。部室に京都の旅館の画像とか映像を流すんですわよ」

 桃花先輩が真顔で変なことを言っている。部室の入口からはクスクスと笑い声が聞こえている。そりゃそうだろ、言ってる事は意味がわからない。

「つまり学校に泊まるっていうことですよね?」

「学校じゃないわ、京都よ!」

「いや。部室だろ桃花。しかもかなり狭いぞ。俺、最近布団敷けないから部室で寝てないし。この部室には物が増えすぎた」

 日田先輩の最後の一言に桃花先輩が黙ってしまった。なんだこの言い争い。

「もーいいじゃないですか細かいことは! みんなでお泊りですわ! おーけー? おーけーですの?」

なんか来週末に強引に部室で1泊2日の京都旅行をするというわけのわからないことになりそうだ。冷静に考えてる俺もわけがわからない。

「ちょっといいかしら? 学校に泊まるっていうことはね、許可が居るの。そしてその許可は出ないと思うから今回のハリキリオジョーの京都旅行は日帰りよ」

 部室の入口に立っていた先生が桃花先輩の1泊旅行を打ち砕いた。さっきから部室の入口でずっと笑ってましたよね。

「もうわかりましたわ! 来週末に日帰り京都旅行ですわ! あと先生、ハリキリオジョーはやめてほしいですわ」

 あたまの上に『ぷんすか』っていう文字が見えそうなくらい面白い怒り方をしている桃花先輩。そして隣で腹を抱えて笑う美祢。ほんと先生のあだ名好きだよな美祢。

「喜んでくれるのは美祢ちゃんだけよね」

 俺たち旅行部は来週末、部室で日帰り旅行をするということが決まった。小森江先輩の言うとおり計画と資料集めは楽しそうだが旅行? 自体はどうなることやら。でも想像していた旅行部よりもずっと楽しそうになりそうだ。

部活をようやく始める旅行部です。部活と言っていいのかはわかりませんが旅行部の活動です。

キャラクターの魅力を伝えきれてない感じは自分が一番わかってるんですが書いてて楽しいです。もっと個性あるこの子たちの魅力を十分に伝えるべく頑張らないと。


さてさて、先週行ってきた遠出とはちょっと舞台を見てきました。

たくさん笑って、演出とかストーリーのつくり方とかすごいなと関心してしまいます。やはりプロってすごいなと。

ではまた来週。。。

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