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物語の始まり

閲覧ありがとうございます。

今回は短いですが次回から頑張ります。


 (ああ、お客様だ)

「いらっしゃいませ」


子供を連れた若めの主婦二人に対して長年培った営業スマイルで対応。

毎日毎日同じことの繰り返し。

代わり映えのしないつまらない日常。


 (明日もこんな感じで時間が過ぎるのかな)


このアルバイトも気が付けば五年。

初めは慣れなかった接客も、電話対応もクレームもなんとかこなせる迄にはなった。

聞き間違いというミスを除いては。

理由は至極簡単、電話との相性が悪いのかすごく音が聴き取りづらい。

まるで何かが間にあって遮ってるような

、時折ノイズが聞こえその先からお客の声とは違う声が問いかけてくるような錯覚がおきる。


 (ただ…その声がとても懐かしくて悲しくて私は……)


「あの、すみません。注文いいですか?」

「!ああ、はい。どうぞ」


思考の海に埋もれかけた意識を現実に戻す。

ノイズ音を思い出すと一度や二度ならず何度も意識が引き摺られる感覚が襲う。

と、再び思考に埋め尽くされる前に仕事に集中しよう。

きっと気のせい、そんな漫画みたいな展開があるわけないんだから。


 (代わり映えのない日々をこれからも過ごす)

 この時の私はずっとそう思っていた。


《この世界に偶然なんてないんだよ》


愉快そうで楽しそうな声がそっと頭の中に響いた気がした。


《もうすぐだから、待っていて私達の   》


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