天才と落ちこぼれ 吊り合わないカップル
思いつく限りに書いた余興作品です。
軽く流しつつ読んでくれたら幸いです。
「いいから聞けっての!」
俗に言うバカップルというやつだ。
「やーだ」
だがお前は理解していない。
「頼む。真剣なんだ」
自分が天才である事を。
「やーだ」
俺は落ちこぼれ。
「頼むって」
あまりにも吊り合わない。
「しかたないな~」
だから俺は言った。
「別れよう」
一番言いたくなかったこの言葉を。
「え?」
彼女には夢がある。
「なんで?どうしてなの?どうして?」
俺にはない。
「お前の足を引っ張りたくはない」
だから言った。
「ううん。君は私の足なんて引っ張ってない」
いくら喧嘩が強くても。
「いや、引っ張っている。俺が今、付き合っていなければお前は学校のスターだった」
いくら愛があっても。
「スターになんてならなくて良い。私は君がいてくれれば」
超えられない壁がある。
「お前は学校中の期待を背負っている。それを裏切るのは本望じゃないだろ」
だから言った。
「でも…」
笑っているお前の顔が。
「たのむ。別れよう」
消えていくのは怖いけれど。
「……うん…」
お前がお前でいれなくなる方がずっと怖い。
だから言った。
‘別れよう’と
長い、長い月日が流れた。
セミの声が聞こえなくなり。
枯葉が散っていき。
白い雪が積もる。
そして
梅が芽生える時期。
「待って」
呼び止められた。
「久しぶりだな」
久しぶりに会話する。
「終わった。私は皆の期待を裏切らずに卒業できた。やっと終わった」
お前は前と変わっていなかった。
「そうか」
それが嬉しかった。
「これで君が私と別れる理由が消えた。だから」
別れた意味があった。
「だめだ。お前はまだ未来がある」
俺は間違ってなかった。
「君のいない未来なんて私の未来じゃない」
きっと…。
「いや…」
間違っていなかったはずだ。
「私の未来は君がいる。それが夢のある未来」
なのに後悔している。
「だから、そばにいて欲しい。私の、大好きな人」
お前を泣かしてしまった。
「私の未来にいて欲しい」
俺は間違っていた?
「俺は、お前のことが好きだ」
最低だ。
「だったら!」
俺は最低で最悪だ。
「でもお前の足を…」
だから言われた。
「だから!!君が居ない自体でキミは足を引っ張ってる」
いくら喧嘩が強くても。
「…」
いくら愛があっても。
「私の足を引っ張りたくなかったら、もう一度…」
超えられない壁がある。
「ごめん。足を引っ張ってたんだな」
でも言われた。
「バカ!」
でも言われた。
「好きだ。こんな俺で良かったら、付き合って欲しい」
こんな俺に言った。
「うん!」
‘だいすきな人’って
嬉しかった。
小さなちっぽけな俺を愛してくれたお前を。
俺は守り続ける。
お前の未来を、夢を、存在を。
だから言った。
‘好きだ’と
抱きしめたお前の体は冬の寒さで冷え切っていて。
俺が冷やしたものでもあって。
だから言った。
‘ごめん’と
意味が分からない部分がたくさんあってすいません。
本当に思いつきなものでして…
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