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第68話
「すでに気づいておるように、魔物の出現は、いや変化の術は安定したときに増えておる」
「しかし、それはどうして」
俺の言葉をさえぎるように、国王ははっきりという。
「平和だよ。平和であることはいいことだ。だがその反面、平和に慣れてしまうと困ることもある」
そして国王は俺らを指す。
「それは兵だ。冒険者ギルドとはすなわち緊急参集用の兵力である。常備軍としていくばくかの兵力はたしかにある。だが、もし反乱が起これば?もし戦争となれば?もしかしたら国の存立に関わるものが起こるやもしれん。そのための訓練である」
「つまりは、国を守るための訓練として、民草を魔物へと変え、それで討伐を行なわしておられるのですね」
確認のために聞いたが、それで合っているようだ。




