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第65話
「……そうだ、彼らは元は住民だ」
国王は何か観念したかのように話し出す。
「では、魔女の存在もご存じかと存じますが」
住民を魔物に変えるのは、須らく女の魔法使い、つまりは魔女の存在だった。
だが、その理由もさまざまであり、魔女も本当にそんな存在がいるのかどうかも怪しいところである。
そもそも追放されて魔物となった者らは、魔女によって変えられただけで、その命令を出したのは国王のような高位者だった。
今回ならば、目の前にいる国王そのものがその命令を出していたとしてもおかしくはない。




