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第57話
いつもの店にたどり着いた時には、図書館から出て20分以上は経っていた。
「終わったの?」
「やっとな」
いつもの、と頼みつつ、いつもの場所へと座る。あいよ、とあっというまにクラートゥスがコップ1杯やってくる。
「それでどうだった」
トールムがぐいぐいと俺へと話しかけていく。いつもよりも何かしらの圧がかかっているようにも見える。
「今はわかっていることといえば、誰かがわざと魔法で姿を変えさせたということぐらいか」
「姿変える魔法はいくらかあるけど、あれぐらい頑丈にするってことはかなりの行為魔法だよ。少なくとも私は知らないね」
クラートゥスを飲みながら、トールムがトーンを下げつつ教えてくれた。




