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第45話
結局委員は何も取り合ってくれなかった。
「ま、飲んで忘れるってのは大切だ」
委員会の建物を出ながらも俺は3人に言う。
ただ、それでも何か引っかかるのは間違いがない。
必要以上にないと言い切っていることが何より引っかかっていた。
「そうなんだけどね、ほら、昔の童話でもあったでしょ。そもそも魔を祓うはずなのに、魔を好いているということがおかしいっていうことなんだけどね」
「でもやっぱりおかしいだろ、ほかの人も見たってことも言ってたし」
言いながらも少しいつもの酒屋へと向かう前に、本屋に立ち寄ることにしてみた。
そこならその童話の絵本が読めるかもしれない。




