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第44話
「そんな絵本みたいなこと、あるわけないじゃないですか。最近、点々とその話を聞くようになったんですよね」
「いやでも実際にはっきりと見たんですよ」
横から話に入ってくるのは、トールムだった。
とはいっても単なる与太話だとして、委員は取り合ってはくれない。
ため息交じりに俺らへと目をやって、それから話しかけてきた。
「ミラーディは魔を嫌うんですよ、だからモンスターへと懐くことは決してないんですよ。常識じゃないですか。それに1回だけのものなら、何か間違いかもしれないでしょう。そういうことは、さっさと濃い目のクラートゥスでも飲んで忘れることですね」
では、忙しいので、これで。と委員はさっさと俺らとの話を切った。




