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第31話
「まず弓を射て注意をひいてくれ」
俺がイシーラへ指示を出すと、すぐにヒョウと弓が射られるのが見えた。
「こちらを振りかえる前に移動するぞ。反対側から攻撃をする」
「了解」
弓を射られてそちらの方を見ると思いきや、モンスターは当たった場所を軽く掻くような動作をして、そのまま座り続けている。
「……弓は効果がないか」
意味がないとなると次のプランへ移行する必要がある。
だが、そこで想定外のことが起きた。
「あ、ミラーディが……」
後にいたトールムの傍らから何か白いものが走り出していた。
言葉でようやくそれがミラーディだということに、俺は気づいた。




