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第3話

10時過ぎ、持っている魔術結晶の指輪が光りだす。

何かの連絡が来たという証拠だ。

ちなみに音声通話は1回、単なる文字通信は2回、国王や所属ギルドからの通信なら点灯。

他にも自分で設定を変えることができるが、基本的にはこれらのようになっている。

今回は2回光ったので指輪を2回タッチすると、文字がバーカウンターへと表示される。

見えやすいように空中表示に切り替えて確認してみると、冒険家仲間からの連絡だった。

「あー、はいはいっと」

今からそちらに向かうという連絡で、俺はコップの中の者を一気に飲み干す。

特徴ある香りが、一気に口の中に広がっていった。

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