第10話
ポイントは要は一瞬で遠距離を移動するためのテレポート装置だ。
これが開発されるまでの間は、午や徒歩で移動するしかなかったわけだが、今となってはそれは過去の話。
一定の移動料金を支払うと、すぐに空き室へと案内される。
この料金体制も、ギルドが運営していて、王立ポイントギルドと呼ばれている。
このギルドの使用料という名目なのだが、何に使っているかについてはほとんど明らかにされていない。
ちなみに、王都が一番大きく、各主要都市やギルドが必要と考えている場所にポイントが置かれている。
この置かれているポイント同士を直接魔術を使って飛んでいくのだ。
なお、移動はあらかじめどこに行くかを申請したうえで、料金が設定される。
「じゃあ行くよ」
トールムが俺らに声をかける。
「おう、やってくれ」
魔法陣が床に書かれた部屋で、俺らはその魔法陣の上に立っている。
陣の中にさえいれば、一緒に運んでくれるということもあって、もうトールムも魔法陣の中にいた。
俺が言うと、トールムはさっそく呪文を唱えだした。




