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第1話

行きつけにしている王立酒屋ギルドにて。

昔からよく来ているだけあって、ここのバーテンダーとはツーカーの仲だ。

もっとも、幼馴染だっていうこともあって互いによく知る間柄だったりするが。

「よう、リーデル」

「いらっしゃい……なんだ、お前か」

キュッキュッとコップを拭きながらやってきたそいつは、いろいろな残念そうな表情を浮かべていた。

もっと上客でも来たかと思ったらしい。

「残念だったな、俺だよ。いつものくれよ」

そう言って、カウンターに数枚の硬貨を出す。

頼むのはいつも決まっている。

「ほら、クラートゥスだよ」

「ありがとうよ」

飲むのは決まってこれだ。

何といっても、誰もが毎日1回は飲んでいる国民的飲料だ。

色が白く、乳酸菌飲料ということでおなかの調子も整えてくれる。

作っているのは数社あるものの、シェア9割以上を占めているのは王立企業だ。

ちなみに、開発をしたところでもある。

「しかし、聞いたか」

「何をだ」

4分の3ほど飲んだところでリーデルが話しかけてくる。

拭き上げたコップを魔術で点けたろうそくの火にかざして、曇りがないことを確認していた。

「また東の方の村がやられたらしい」

「またか」

最近、特に多い。

「ああ。また村1つ全滅だそうだ」

リーデルが言ってきた。

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