令和ガンダムについて語るベイビーじいさん
ここはあべこべ村。
村の北のほうには、裕福な人が住んでそうな大きな一軒家がありまして
そこにはガキじいさんとベイビーばあさんという老夫婦が住んでおりました。
ガキじいさん「婆さんや、もしワシがモビルスーツに乗って戦わなければならない、となったら、婆さんはどう思う?」
ベイビーばあさん「そうですねぇ…あまりに突拍子もない話なので腰をぬかしてしまうかもしれませんね」
ガキじいさん「ばあさんが腰を抜かすのは、熱く愛し合った次の日の朝だけで十分じゃよ」
ベイビーばあさん「朝からそんな話がしたかったんですか?爺さん……」
ガキじいさん「いや、すまんすまん。今、機動戦士ガンダムシリーズの最新作『水星の魔女』を見ておったんじゃ。なんと主人公が女の子なんじゃよ」
ベイビーばあさん「あらあら、多様性の時代ですねぇ」
ガキじいさん「女の子のパイロットが主人公になった。とすると、次回作当たりで老人パイロットが主役、なんてのも可能性が出てきたじゃろ?実写化オファーに備えて今から筋トレしておこうと思ってなぁ」
ベイビーばあさん「おじいさんたら、自信過剰なほど自信家です。ガンダム実写化のオファーがあらゆる俳優をスルーして自分のところに来るなんて信じているのですね」
ベイビーばあさん(でも、そんな自信家のところに惚れたのですがね)
ベイビーばあさんは、両手を頭のうしろに添えてスクワットを繰り返すおじいさんの姿を見て、やさしく微笑んだ。
ふたりの日常はも50年以上、こうしたあたたかな笑いに満ちていた。
ベイビーばあさん(おじいさんが、モビルスーツに乗って宇宙に行ってしまうなんてことにもしなったとしたら、私だって……モビルスーツに乗ってついていきますよ。たとえ宇宙の果てまででも)
そして…この日、じいさんとばあさんは昼からめちゃくちゃセ○○スした。




