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第二話街中行動

「すまんかったな、少年」

気が付くとそこのいた。


あなたは一体、どなたですか?


「ん?死後の人間の管理じゃ。しかし、おぬしはわしの手違いで死んだ!」


え?死んだ?

白衣を着た、背筋を伸ばしたいかついお爺さんは言った。


「そうじゃ、死んだのじゃ。なので、おぬしには新たに新しい世界で、前世の部下とともに、生き抜いてこい!代わりに、主の遊戯の半身の能力をつけてやる!ついでにわしからも不老じゃ!不死ではないがの」


手違いで、死んだのに、何か、軽い気がするのは気のせいでしょうか?


「まあ、気のせいじゃ。気にするな。」


そうですか。

ケロっと笑いながら言う。


でしたらおじいさん。この哀れな身に、もう一つ何かをください。


「ん?別にかまわんが」


でしたらおじいさん。私に、どうか私に、人に好かれる魅力をください。

おじいさんがはてな顔をする。


「魅力かの?しかし、おぬしに上げられる魅力がないからのお」


な、何故ですか!老若男女、誰もがひきつかれ、誰もが憧れる、そのような魅力がダメだというのですか!


「う~ん、そうじゃ!それは無理じゃが、代わりに賢者をやろう。それと、洞察力じゃ。これにて一件落着。さあ、いざ行かん、新たな旅路を!」


おじいさんがそう言うと、おじいさんの姿がかすんでいく。


お、お待ちを!私に祐逸無二の、魅力を……


~~~~~~~~~~

こうして、転生したわけだが、顔や外見は前世のまま、なのに、部下には認識できている。

まあ、そう言うことは後々に置いといて、問題は今どうするかだ。

まず当面はこの十一人で暮らすのは無理。

食料がなければ寝床がない。

次に、外の世界がゲーム道理だとは限らない。

さらに、彼女らは忠実だが愛されているかどうかはわからない。

さらにさらに、ステータスが気になる。

とりあえず、ステータス来い!


才羽幸平=本郷大和

職業:国王

種族:人間

性別:男

レベル1

HP 10000/10000

MP 1000000/1000000

STR 10000000000 DEX 1000000000

VIT 10000000000 LUK 13000

回復魔法MAX

火炎魔法MAX

土木魔法MAX

暗黒魔法MAX

召喚魔法LV1


スキル

自動回復  魔力回復

王権発動  王剣仕様

法典発動  王宮召喚

規律作成  宝庫開放


これは、才羽君時代、来ちゃった?

このチートなら、女冒険者や女勇者なんかと出会って、キャッキャうふふなんてしたり、いや今はそれはいい。


「とりあえず、説明プリーズ」


「お任せを!」


サイトウが元気に返事をする。


~~~~~~~~~~

話によると、端に黙って突っ立てる伊達男が本当の皇帝、そして今いる国には偽物の皇帝がいたとのこと。


この状況を打破すべく巻き込まれた斎藤は何とか案件を終える第一歩を踏み出した。

しかし、この地の人間は我々を殺そうとし、領主は城まで来なければ話は聞かないときたそうだ。


そこで、なけなしの最後の手段として、今ここで聡明な国王を呼んじまおう、っという結論に至ったようだ。

最も、呼び出された才羽は、あまりにも身勝手且つ余計な期待を持たれているため、まったく笑いごとでは済まされない状況だ。その上、この段階からそこの皇帝君の期待に応える働きを見せなければならない。

胸中で絶叫したのち、改めて断ろうとその思い口を開く。


「私にはその案件はは重いように見える。今回の事は他国の干渉になりかねん。サイトウ、私を元の場所に戻して」


「ふん。斎藤がすがる程の何かだと思ったが、尻を巻いて逃げるとはな」


鎧を着た褐色エルフの一言にサイトウの動きが固まる。


「今なんと?聞き間違いでなければ我が王を侮辱したように聞こえたが」


「はっ!聞こえているじゃないか」


ここで、斎藤と褐色エルフが臨戦状態に入ろうとした。


え、これ俺が悪いの?

ただ依頼を断ろうとしただけよ?

なんなんですか?


とこのように困惑していたが、二人の手が出る前に声が出た。


「まて、分かった。手伝う。だからその物騒なのしまって」


サイトウに声を掛け、何とか今の状態をイーブンに戻してもらう。


抑々、この世界でゲームと同じ権能が使えるとは限らない。

これは究明の法則だが、異世界で現実にステータスウィンドウが開かれたらやばいだろ。


事実、先ほどから試しているが反応がない。

先程の白い空間で確認したステータスが本当に備わっているのかも確認できない。


しかし、それでも尚、この状況を打開するには自分の力を信じなければ前に進まない。


「・・・しょうがねぇな~」



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