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5 ニェン






13



ダラギャはすぐに古いしきたりの盗賊団を抜けた


ダラギャにはオンギなどの感情は最初から一滴もなかったし

一滴も吸収しなかった


頭は激怒してダラギャに制裁を加えるべくP摩国をくまなく探したがダラギャを発見することができなかった


ダラギャは女盗賊と出会い女盗賊の特殊な能力を活用して盗賊稼業にせいを出した


ダラギャは古いしきたりに捕らわれることなく斬新な手法を非情な精神で躊躇なく駆使した


その活躍は他の盗賊団にとり恐るべき忌むべき所業ととらえられていた


しかしダラギャにしてみれば盗賊そのものが非道な所業でありギキョウシンなどで飾り付けるなど無駄な愚行でしかなかった


盗賊の世界にもはぐれ者はいるそれらのはぐれ者がダラギャの下に集まり結成されたのが飛刀団である




14



ダラギャが問う


「あれは馬なのか?」


ニェンが答える


「馬に似てるけど あれは生物じゃないね …生き物と鉄との間…としかいえないね…あたいは探査のレイリョクには

向いてないから…」


女盗賊ニェンはもとヴェダであった


神聖なヴェダを務めた者が盗賊になるなど前代未聞である


ニェンは幼いころにヴェダになった


ニェンにとっては無理やりヴェダに祭り上げられたとの認識である


ヴェダになれるのは若い女性だけである


しかしニェンほど幼くしてヴェダを務めた者など歴史上にも皆無である


ヴェダが次のヴェダを

後継者を選ぶ


だがそれはヴェダの意思によるものではない


ゴシンタクが下る


ヴェダはゴシンタクの内容を記録してゴシンタクで提示された場所に祭事官を向かわせる


ゴシンタクで提示された場所が、例え外国であろうとも祭事は優先される


ヴェダによって現場に派遣された祭事官はゴシンタクを疑いそうになった


ゴシンタクによって指名された次なるヴェダがあまりに幼かったからである




15



ニェンは幼い頃よりヴェダの修行を続けてきた


ニェンは歴代最長の修行を受けた


ヴェダとしてのレイリョクも歴代最高であるとおだてられた


だがニェンは修行期間の長さだけでレイリョクの強さが決まるわけではないことを知っていた


この大陸だけでもニェンよりレイリョクが上の者が何人かいる


ニェンはそれらのレイリョクを感じ取っていた


ヴェダとしての修行だけでは最高のレイリョクは得られない


ニェンは逃げ出した


ヴェダの任務を途中で放棄して逃げ出したヴェダなど歴史上一人もいない


通常ヴェダを後継者に譲って一般人に戻るとレイリョクは消えるだがニェンは後継者のゴシンタクが下りる前に逃げ出した


ニェンは脱走後もレイリョクを保持している


ニェンはレイリョクを持ち逃げした女なのである









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