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ロストメモリー  作者: 島山 平
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山岡有紀子の日記(20) 七月三日 (土)

 最近、なんか怖い。お母さんがいなくなって、家に色々届くようになって、いつも誰かに見られてる気がする。変な夢を見るし、チャイムが鳴っていると思って出たら誰もいないし。イタズラ? お母さんを殺したヤツが、わたしのところにもやってきたの? わたしも殺したいの? どうしてお母さんを殺しちゃったの?

 修平さんが守ってくれる。いつも側にいてくれるし、毎日会いに来てくれる。昨日は忙しかったのかな、ラインがきただけだった。ポストに食べ物を入れてくれたのかなって思ったけど、あれは修平さんじゃなかった。誰かのイタズラ? でも入ってるのはパッと見キレイなものだから、そんなにイヤってわけでもない。怖くて食べれないけど。


 今日も刑事さんが来た。犯人は捕まってない。はやくして。そうじゃなきゃ、わたしを殺しにくる。

 あの日、修平さんはハスの花なんて持ってなかったよね? 花束を用意してたけど、その中にハスなんてなかったと思う。修平さんはリビングに入ったし、持っていた花束から花びらが落ちたって不思議じゃない。でも、ハスはなかったはずだから、犯人が持ってたってこと?

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