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ロストメモリー  作者: 島山 平
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山岡有紀子の日記(14) 六月二十四日 (木)

 ヤバい、メッチャ幸せ! 日記を書く余裕がないくらいの幸せ。気持ち的には嬉しくてウロウロしちゃいそうだし、さっきまではニヤニヤしてたしww。

 でも、日記を書くことで冷静になれるかなっていうのと、文字にすることで改めて幸せを実感できるかなって。でもまさか、こんなに早く告白されるなんて思わなかった。修平さんの方から、あんなにロマンチックに。


 ディナーに連れてってくれたお店が、もうすでに気合い入ってた。高層ビルの二十四階、窓から下のビルが見下ろせる。ってわけじゃないけど、ここら辺の田舎にしてはすっごくオシャレな隠れ家って感じ。誰でもいいから来てください、テレビにどんどん取り上げてください、ってお店じゃなかった。内装からこだわってたし、料理は美味しかったし、働いている人も品のいい人たちばっかりだった。お客さんがゆっくりお話しできるように仕切りがしっかりしてて、どうしてあんなお店を知ってるの?って感じ。


 『結婚を前提に、お付き合いして頂けませんか?』なんてドラマの中だけだと思ってた。まさか、自分が男性から言ってもらえるなんて。

 お断りする理由なんてないのに、修平さんはすっごく緊張してて、それがおかしかったww。年上なのに、可愛く見えちゃったくらい。渡してもらったネックレスは、これから毎日身に着ける。修平さんに喜んでもらえるようにオシャレも料理もがんばるし、アピタの仕事だってきちんとする。売り上げに貢献して、修平さんが出世できるように応援しなくちゃ。


 どうしよう、ホントに幸せだ。自分がこんなにいい思いして大丈夫なのか不安になっちゃう。近いうちにお母さんにも会ってもらえることになったし、彼もそれに積極的だし。『結婚』っていうのがリアルに見えてきちゃった!

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