(機械の国)歴史本
「機械の国かぁ~人はいないのかな」
「さぁーね。とりあえず見て回らないとわからない」
「そうだねぇーとりあえずはこの街の沿革。歴史がわかるとこに行きたい。あと図書館」
ぼくは自転車を念力で走らせながら喋る。
念力とはエスパーのことではなくエネルギーのことだ。
「歴史がわかるところねぇー図書館には普通 国、町の歴史本があるから
まとめて図書館でいいんじゃない?」
「賛成。そうしようそのほうが手間が省けるし、ながく小説が読める」
僕はそう言って図書館を探すことにした
この町の看板はわかりやすく、宿屋なら「宿」レストランなら「食」と書かれている。
なんともわかりやすい。おそらくこれも機械がやっているのだろうか
機械だからこういうわかりやすいのしか書けないのだろう。
人間は柔軟な発想力をお持ちだから
「図書館ーっどこだぁーっ」
「もう、めぐみー 小説のことばかり考えてないで歴史本もちゃんと読んでよ?」
「わかってるよ。クロ。僕の旅の目的はいろんな国、町を知り小説を書いてまわることだからね
歴史も知らないといけないし」
僕はしばらく自転車を走らせた。
すると数分後に図書館の看板らしきものが見えた。
「本」と書いてある
僕は自転車ごと中にはいった
「うひょーひろいやぁ」
「そうだね、クロ。これはおもしろそうだなぁ~1日でどれくらい読めるだろうか」
「わかってる?まずは歴史だからね?」
「はいはい。わかってるよ」
僕はものすごく広い図書館をぶらぶらして
歴史本コーナーを探した。
「ねぇ、あれじゃない?歴史本コーナーって」
「あぁーそれっぽいね」
なんか一つ古びた本ばかり入っている棚があったので
そこに行ってみた。
そこには予想通り「歴史本棚」とかかれていた
「とりあえず端っこから読んでいこう。棚がちっちゃいからすぐ終わると思うし」
「そうだね、めぐみ読むのはやいもんね。」
僕はページをすらすらとめくっていった。
速読というやつだ。
そして数秒で自分の世界に入った。
「ねぇめぐみ?なにか印象的なのあった?」
「めぐみ~?」
クロが話しかけているということに全く気付かず
本を読んでいる。
「だめだこりゃ」
しばらく無言で読み続けた。
クロもがんばって読もうとしたけど読めない
クロには数字以外はよめないのだ。時計だしね
僕は飽きるまでずっと読み続けていた。
そして1時間くらいたって読み終わった。
「さてと次は小説だね」
「ちょっとーっ話してよーっどんなのかいてあったのーっ?」