(機械の国)おいしい料理はっ!!
「ねぇめぐみーどうすんのさぁ~」
「んーとりあえずまっすぐ進もうよ。そしたら関所があったりするもんなんだよ。うん」
僕らが旅に出てから2年。
月日はながいものだ。2年たってようやく旅に慣れてきたころ。
僕らはいろいろな国を転々としている。次向かうのはどんな国なのだろう
「じゃ、自転車早く走らせよう」
「そだね。」
念力で進む自転車。
念力とはエスパーではなく、エネルギーのことだ。
僕はストッパーをあげて乗り、足場に足を置いて念力を流した。
すると自転車は地面すれすれ程度に浮かびあがり、走っていく。
「今度の国はおいしい料理あるかなぁ~」
「町にもよるけどね」
「わかってるよ。」
「今回は何日町に滞在するんだい?」
「1日間。一つの町に1日。一つの国に町は4つあるから計4日だよ
改まって聞かなくても最初からそうしてきたじゃないか」
そう。一つの町には1泊しかしない、そしてすぐ出発。そして次の町にも1泊・・・
という風にしている。
国によって特徴はことなるけど町はさほど変わらないので
これだけで十分なんだ。
ちなみに今走っているのは大草原。
緑の海だ。
でこぼこはしていない。
「ねぇクロぉ~今何時ぃ~?」
「午前6時さ」
「ありがと」
自転車の速度はものすごく速い。
車よりかは速い。
だからさっきまで見えなかったところも
2分後くらいには見えてきたりする
「あ、めぐみーお国が見えるよ」
「ほんとだ。急ごうっ!朝ごはんはやくたべたいっ」
「急ぐ理由それかよっ!」
僕は速く自転車を走らせた。
ギアを変えて、もっと加速するようにした。
するとあっという間(1分くらい)で関所についた。
「旅人です。入国手続きを行いたいのですが・・」
「ハイ,ワカリマシタ.タイザイキカント、オナマエヲ・・・」
「僕はキノ、そして腕時計のクロ。一人と一つで滞在期間は国には4日。町には1日です」
「ハイ。ワカリマシタ。モンヲアケマス」
機械が全部相手してくれた。
関所の門があくと、いってらっしゃいませとも言ってくれた
「うひょー機械が関所を管理してるとはね」
「僕もびっくりしたよ。さしずめここは機械の国ってとこかなぁ?とりあえずこの関所のある町を見てみるか」
関所のある町はたいてい首都かなにかだ。
それから郊外、山間部等々と言う感じなのだ。
「まずはぁ・・・レストランだねっ!!」
「食べることしかないの~?」
クロが呆れながら笑う。
だってぼくは食べることが好きなんだもん。仕方がないじゃないか
人間のさがってやつだ。
自転車を少し走らせると、おいしそうなレストランがあったので入った。
「イラッシャイマセ」
「あ、どうも」「どうも~」
「えっとえっと、ハンバーグとライスください」
するとほんとにすぐ
一分くらいで料理は運ばれてきた。厨房でも機械がやっているのだろうか。
僕はその料理を勢い良く食べた。
「おいしいっ!!とても機械がやってるとは思えない繊細な味だぁっ」
「食べれないおれにとっては嫌味でしかないんですけど」
「あのさぁ~おれっていうのやめない?キャラに合わないよ?」
僕は食べながらクロに文句を言った。
するとクロにも文句を言われた
食べながら喋るなよと。
僕はしらばく無言で夢中になって料理を食べた。
「ふぅ~・・おいしかったぁ~っごちそうさまぁー」
「お代、置いておきますね」
すると、機械がやってきて、お代をうけとり
お皿を片付けだした。
「ほんとに機械の国だね。これは」