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(競い合い)2日目

―――2日目――――


僕は自転車を走らせていた。

とりあえずはこの町を見て回り、そして次の町へと行く。

それが今日のスケジュール。


「ねぇ、恵ぃーあれはなんだろうね」

「ん?」


クロが言った先には大きな人だかりが出来ていた。

僕はその中に行くと、その中心に居る人達に問う。


「何かが始まるんですか?」

「あぁ、そうさ。今から俺らこの町と、隣町と、そのまた隣、そのまた隣。言ったら、国内での競い合いだ。」

「競い合い…ですか。 何で競うんですか?」

「それは、狩猟さ」

「狩猟…ですか」

「あぁ、そうさ! 一番多くの動物を殺した町が勝ちさ! ちなみに競技者は町の代表者一名。」


男は、説明を興奮気味に語ると猟銃を取り出しそれを自慢気に語りだした。

僕はその自慢を聞き流す。


「でもそんな動物の命をもてあそぶようなことをして、罰が当らない?」

「罰なんか当たるもんか! これは列記としたスポーツだ!」

「さいですか、それじゃぁ僕らは口出しをしません。 その代りに、その競技…見せてもらえませんか?」

「いいとも! きっと興奮すること間違いなしさっ!」



僕はその代表者達に付いていき、会場となるらしい森へと向かった。

競技中は危ないから、バリケードの中から出るなと言われたので、おとなしくすることにした。



そして、審判らしき人が銃に火薬を積み、上に向けて…

―――バン!―――



と始まりの合図を鳴らした。

それと同時に代表者達は森に入る。そして次々と動物の悲鳴、銃の発砲音が聞こえる。

すると、バリケードが動き出して森の中へと入る。


「よく見れるようにするための仕掛けかな」

「だろうね。」


それから僕は黙って代表者が動物を殺す様を見続けた。



――――――――――――――――――――――――――――――



「ねぇ、もう行くの?」

「あぁ、これ以上見る物はなさそうだからね」

「じゃぁ、この街でおしまい?」

「そうだね」

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