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草原の真ん中で
「ねぇ、クロ」
「なに?」
「こんな広い草原の中で寝転んでると、いつかの日を思い出すね。」
「…そうだね。恵?なんかあったの?」
「いいや、なんにもないよ。ただ、うん。」
僕は空に手を伸ばして、歌を歌い始めた。
「またその歌?」
「またで悪い?」
「その歌本当に好きだよね」
「うん。だって、この歌は…」
僕は伸ばしていた手を地面につけた。
草のふわりという感触が僕の手を包む。
「ま、いいや。世界ってさ」
「ん?」
「どうしてこうも広いんだろうね。この草原を見てたらふと思った。」
「それは、僕にもわかんないよ。恵」
「そか。もっと旅していけば、わかるかな。」
「たぶんね」
「じゃぁ、もう行こうか」
「うん。」
僕は自転車を走らせた(やっぱり滑るような感じだった)
さてと、ここで気付いた人もいるかもですけど
これ、話しの順番はばらばらですよーww