(機械の国)人間を求めて
僕たちは本を読むのをやめて
人間がいるという郊外に行くことにした
「めぐみ~どれだけ走ったかなぁ~」
「さぁーね町からずいぶん離れているみたいだ」
僕たちは自転車で数時間走っているけど
まだ人間は見えてこない。
後ろを振り返ってみてみても町はもう見えない
あたりに見えるのは一面の荒野だけ
「走りにくいね、この道。それにしても人間にはいつになったら会えるんだろう」
「確かに走りにくそうだね。」
「人間に会ったらいろいろ話ししたいのになぁ~
最近クロ以外の人とあんまりしゃべってないし」
「僕人じゃないけど?」
「あぁ~そうだったね」
僕はあたりを見回して
人間を探しながら歩いた。
数時間がたっただろう時に
クロが民家と思しき物を見つけた
「ねぇめぐみ~あれ民家じゃない?」
「ほんとだ。人の住んでいる気配がするね
よし、行ってみよう」
僕はその民家に行った。
そしてドアをノックして叫んだ
「すいませ~ん!誰かいませんかぁ~!?旅の者ですけどー!」
・・・・・
しばらくの沈黙。
そして僕はドアが開いていることに気がついた。
恐る恐る入ってみたらそこには食べかけのご飯が並んでいた
「なにか不自然だね」
「ほんとにね」