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⑽『電灯に眼を焼かれる』

⑽『電灯に眼を焼かれる』



この、『電灯に眼を焼かれる』、を書き始めてから、ー今回で終わるのだが、そのことは置いて置いてー、少し、眼を焼かれない方法を思い付いて、実行している。とにかく、電灯を直視しないこと、それが重要だと気がついた。



別段、電灯のある状態でも、天井の方向を見なければ、眼を焼かれる心配はなさそうだ。身体を横にして、過ごすのである。何故、こんな簡単なことを思いつかなかったのか、埴谷雄高も神も、笑って居るだろうと思う。



何れにしても、この小説を書き出してから、思い付いた、身体を横にして、天井を見ない、ということであるから、この小説を書いて、本当に良かったと思って居る。やはり、人類は、小説に救われるな、と再認識した次第であります。ありがとう、『電灯に眼を焼かれる』。

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