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42 俺の家の前に、今度は男女二人組が落ちていた。

 ……ダニエラへの気持ちを自覚したところで、一体俺はどうしたらいいというのだろう。


 彼女いない歴=年齢な俺は、当たり前だが恋愛経験というのが全くない。

 それに他の男子たちからそういうのを聞くこともあまりなかったせいで、女子の攻略法なんていうものは知ろうはずもないのだ。


 明希と幼馴染なおかげで女子慣れしていないわけではないが、恋愛感情を持った関係となると話は全く別で、途端にダメになってしまうようだった。


 そんな俺が、超絶美少女――しかも異世界出身のお嬢様というとんでもない存在であるダニエラ・セデカンテに惚れてしまっただなんて。

 俺は頭を抱え、呻くしかなかった。


「いや、そもそも万が一ダニエラとそういう関係(・・・・・・)になれたとしてもあのシスコン野郎が見逃さないだろ、間違いなく。最悪、ぶち殺される可能性もあるぞ……」


「どうなさいましたの誠哉。そんなにカレーが食べたかったんですの?」


 一人ぶつぶつ呟いていると、当のダニエラがやって来て俺の顔を覗き込んで来る。

 スカイブルーの瞳とばっちり目を合わせられ、逃れられなくなった。ドギマギしながら俺は答える。


「あ、ああ、そんなところだよ。味見係が全部食べたからな。一口くらい食べさせてくれてもいいのに、と思ってさ。

 ……とにかく今日は帰ろうか、ダニエラ」


「そうですわね」


 可憐に微笑むダニエラに、またもやドキリとさせられてしまったのだが、おそらく彼女自身には気づかれなかったと思う。


 荷物をまとめ、俺たちは部室を出る。

 そして並んで歩きながら学校を後にしたのだった。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 ダニエラを無事にマンションに送り届けたはいいが、それからも俺の悩みは全く解消されないどころか募るばかりであった。

 明希に相談してみるべきだろうか? いいやダメだ。彼女に恋バナをしたら思いっきり揶揄われそうで嫌だった。もっと頼れる人がいないだろうか、と考えながら歩いていると、俺はいつしか自宅へ戻って来ていた。


 そして扉の前で立ち止まり、ぐったりと倒れている二人組を見下ろしながら、ため息を吐く。


「……まったくもう、次から次に何なんだよ」


 俺の視線の先に横たわるのは、金髪緑眼の美少年、そしてピンク髪の美少女の二人組だった。

 普通なら酔っ払って居眠りしているコスプレ野郎どもだろうと思うかも知れないが、俺は一瞬で彼らの正体を察してしまった。だからこそ、ため息を禁じ得ないのだ。


「とりあえず、ダニエラを呼びに行くか……」

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