コピー勇者の復讐 7
巨大な輿が、恐ろしいスピードで上昇していく。
俺がフライを発動したのは、巨大な輿に対してだ、さすがに輿に魔法やスキル対策はしてなかったようだ。
防御結界で風圧を防ぐ・・・負荷が凄いよ、そして重力無効でフライのスキルは最高のパフォーマンスを発揮する。
ふ、俺が宿屋で開発した49手目は、この為だったのだ。
ハルル、ナツツ、フユユとのフライを使った空中夜戦は、今ここに行かされる・・・・な、訳は無い。
まあ、フライの練習にはなったかな。
「勇者 正雄よ、空に浮かべてどうしようと言うのだ、いくら高い所から落ちようと我にはたいしたダメージにはならんぞ」
「そだね、お前は落ちてもそうだろうけど・・・・」
俺は、オチゴサンの後ろの美少年鬼達を見る、そして 巨大な輿を殴り砕いた。
俺、オチゴサンと美少年鬼達が空中に放り出される。
輿のせいで、視界は空しか見えてなかったが、輿は砕け視界が広がる。
絶望の光景
視界は下に広がる広大な大地、もはや人など視認出来ないない高度
「「「キャ~~~~~~~~!!」」」
美少年鬼達が悲鳴と共に意識を失っていく。
そして、降下が始まる
「スキル 重力増加 重力増加 重力増加 重力増加」
「うが~~~~~~~!!」
オチゴサンが、吠え目が血走り 空中に放り出された美少年鬼達を空を泳ぎ集め抱きかかえる。
落下のスピードはドンドン加速していく スキル 重力増加が効果的に働いてるな。
「さて、空中戦を楽しもう オチゴサン!! スキル フライ」
フライの対象を俺 自身にかけ オチゴサンに攻撃開始だ。
1、2、3、・・・・ 7人の美少年鬼達を抱えたオチゴサンはかばう様に背中を俺に向けた
ガキ ガキ ガキ ザシュ ザシュ ザシュ ザシュ
3度の攻撃で背中の鎧部分ははじけた、後は肉を切り刻む しかし 鎧よりオチゴサンの肉体のが防御高いのね 深く皮膚を切れない
深いダメージは与えられなかったが、もう地表だ
このスピードで地面落ちたらどうなるのかな・・・・
俺は降下スピードを落として、オチゴサンの地面衝突シーンを見守る。
ドカ~~~~ン
うわ~ 衝突の瞬間 オチゴサンの抱きかかえていた美少年鬼達が爆散したよ。
その後、オチゴサン地面にめり込んで、あたりに爆風をまき散らした。
爆風が収まった後には、巨大なクレーターが出来ていた。
クレーターの中心に近ずくと、中心の穴からオチゴサンがはい出てきた。
「おおお~~、まだ 生きてるよ(笑)」
オチゴサンの身体は、血みどろ 骨が何か所からか皮膚を突き破り飛び出している。
「ひが・・が・が・・・・あ・ううう・・いあ・・・・」
オチゴサンは言葉にならない声をだし、口から大量の吐血をした。
「趣味はともかく、愛する者を失ったのは辛いか・・・・じゃ、同じところ行きな・・・・」
サクッと首が飛んだ・・・・あら、心が折れると あの固い皮膚もただの皮膚になるのかな・・・それとも・・・
レベルアップしました
宝箱出現 中身は 潤滑油(性感開発、性感度向上) さすが、オチゴサンの宝物!!
今晩は、新しい世界が創造されるのですね。
後方からは、ハルル、ナツツ、フユユの声が聞こえる
「凄いです、四天王 鬼将軍オチゴサンと軍が壊滅しました~~。」
「首を一刀の元に落とす技のさえ 見事だ!!・・・・・しかし、腰から突き出される突きは もっと み・ご・と だよ」
「うふふ、なんだか 沢山の血を見たら 燃えてきたわ~~~!! 早く 宿屋に帰って鎮火して~~~!!」
しかたないな~~、早く宿屋に帰るのは勇者の務めだな~~~~!!
ハルル、ナツツ、フユユは、勇者に甘い声援を送りながら冷めた目で見ていた・・・・フードをかぶった幾人かの者達が、まだ 息の有るコピー勇者を回収し治療しているのを・・・
逆召喚によって、薄暗い荒野に飛ばされた勇者が眼鏡の美女と出会っていた。
「私は、ここ魔界の管理責任者・・・いや アルバイトリーダー シキキ 勇者のコピーよ 歓迎する」